3月17日 モーブ
3月17日
モーブ
Mauve
#915DA3
R:145 G:93 B:163
3月17日 モーブ
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新しい紫。
もう、今、若い女の子たちの話題は、これ一色って言ってもいいくらい。
だって、これまで、紫色って、それだけで高いし、偉い人が着る服の色って決まってた。
それだけにね。
お年寄り色って感じが否めなかったのよね。
若い子の着る色じゃないっていうのが、共通の認識だったわけ。
でも、新しい技術。
詳しいことはよく分かんないんだけど、マラリアの薬? 作ろうとしてたら綺麗な色ができちゃったっていうサクセスストーリー。
18歳が作っちゃったっていうのもスゴイわよね。
開発した子、今じゃ大金持ちって噂よ。
女王陛下だって、新しい紫色のガウンをお召しになったそうだもの。
女王陛下は流行の最先端をお取り入れになるのに長けていらっしゃるから。
女王陛下が結婚式でお召しになった、真っ白なドレス。
今じゃあ、誰も彼もが、ウエディングの衣装は白!って感じ。
まぁ、真っ白な衣装を準備できる家って、そう多くはないけどね。
話が逸れちゃったわね。
紫よ。紫色よ。
それも、重々しい紫色じゃあなくって、野の花のような可憐な明るめの紫色。
これが、流行らないわけがないのよ。
お蔭で、お針子たちは大忙し。
あたしも、儲けさせてもらえそう。
新色って素敵ね。
写真は、ゼニアオイの花。
1856年にウィリアム=パーキンが発見した世界初の合成染料の紫色。
フランス語のゼニアオイを意味する語から名づけられました。
この新しい色が、お金になるっていうことをいち早く理解して工場を建てているあたりがスゴイと思うのです。
まぁ、その後にもっと使い勝手の良い染料が出てきちゃったのですが。