2月27日 柳茶
2月27日
柳茶
やなぎちゃ
#A1A46D
R:161 G:164 B:109
2月27日 柳茶
*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*
古くから街の中心であった通りの川沿いには、柳の木がほぼ等間隔に植えられていた。
風が通り抜けるたび、ひらひらと細い紐のような柳の葉がなびき、揺れていた。
そして、近所の者の憩いの場である、この公園にも柳の木が植えられている。
柳の木の下には、ドジョウがいるものらしいが、ドジョウは、落ちてきた柳の葉でも食べるのだろうか?
はたまた、柳の下にはカエルがいたりもするらしい。タイミングが合えば、カエルも柳の葉に飛び付くことができるようだが、そんな光景を目撃できたというのも、かなりの幸運だろう。なぁ、道風君。
それにしても、なぜ、この話をもとにした絵が花札の1枚になっているのだろうか?
さっぱり分からない。
柳の下には幽霊が出たりもする。
いや、柳の葉がゆらゆらと揺れる様が幽霊と見間違えられただけという、枯れ尾花的なオチの可能性の方が高いようなんだが。
ただ、魔除けの効果は信じられていたようで、太田道灌は、江戸城を築城の折、鬼門の方角に柳を植えたそうだ。
柳の下には、私のような暇な人間もやってくる。
ただ、風に吹かれている柳の葉を見ているだけで、なぜか心が落ち着くのである。
写真は、ヤナギの木。
茶色がかかった柳染の意味。灰色をおびた鈍い黄緑色。
柳染が行われるようになったのは、江戸時代になってからと考えられています。
この色、威光茶または威公茶とも呼ばれるそうです。
威公というのは常陸水戸藩の初代藩主、徳川頼房の諡号です。
水戸黄門こと光圀の父ですね。
頼房がこの色を好んだかどうかは不明ですが、品のある色というブランドイメージには一役買っているようです。