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2月19日 紺色

2月19日

紺色

こんいろ

#223A70


R:34 G:58 B:112

2月19日 紺色

*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*


私は、試験会場に充てられた教室を案内する看板と矢印に沿って、校舎内を歩いていた。

それぞれ教室の扉には、何番から何番までと受験番号が書かれた表示が貼られてあった。

受験生は、自分の受験番号表を確認しながら、指定された教室へと入っていく。

まだ時間には余裕があるためか、教室内には数人しかいなかった。

廊下で、同じ中学同士と思われる受験生が数人集まっていたりもした。


今日は、入学試験が行われるため、在校生は基本的に登校していないはずだった。

ふと窓の外を見た時、校舎の外に紺色の制服を着た在校生が数人いるのが見えた。


こちらに気が付いたようで、その中の一人が手を振ってみせた。

私はちょっと驚いたが、片手を上げてみせた。

すると、今度は全員が両の腕をぶんぶんと大きく振ってみせてきた。


父の仕事の都合で時季外れの転居となり、そのため急遽受験を決めた学校であるが、噂通り、雰囲気は悪くないようだった。

合格出来たら、彼女たちは私にとって上級生になるのだろう。

私もあの紺色の制服を着ることができるだろうか?

窓の外からの思わぬ応援を得て、私は深呼吸をしつつ、自分の席に着いた。

挿絵(By みてみん)

写真は、制服売り場。


紫がかっている暗い青色。

平安時代中期頃から使われている色名。

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