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11月14日 ガンメタル

11月14日

ガンメタル

Gunmetal

#55461B


R:85 G:70 B:27

11月14日 ガンメタル

*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*


幸いにも雨は上がっていた。

なんとか、駅まで行けそうだ。

私は、雨に濡れた歩道をとぼとぼと歩く。辺りはもう暗くなっている。

車道を走る車はライトを点けている。

後ろ側から照らされ、影が伸びる。そして水たまりの水を弾いて、追い抜いていくのだ。

何台もが、そうやって通り過ぎていくのを見送りつつ、私は、俯きながら歩道を歩く。

通りの向こうに駅の建物の一部が見えてきたところで、ガンメタルの鈍い光沢がすぐ脇を通り抜け、少し手前で停まった。

クラクションにハッとした。顔を上げた私の視界に入ってきたのは、見知った顔だった。

「なんで? どうしてここにいるの?」

知っている限り、その男の家の方角は逆のはずだ。

「送って行こうと思ってたのに、雨が上がったとみたらすぐに飛び出してくんだもん。シャットダウンに時間かかっちゃって、追い付けるか心配したんだからね。」

すっかり懐かれてしまったようだ。まあ、こんな日は助かるんだけれども。

「ありがと。」

私は、ドアを開けてナビシートに座り、手を伸ばしてシートベルトを引っ張った。カチャンという音が鳴るの待って、車は発進したのだった。

挿絵(By みてみん)

写真は、メタリックカラーの車。


スズ8~12%を含む青銅の色。

西洋で大砲の鋳造用に盛んに使われたので砲金と呼ばれたそう。


色の解釈に幅があるのか、暗い灰色からブロンズ色寄りのものまであり、バースデーカラーの16進数表示に沿うと、ブロンズ色に近い色が表示されます。

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