表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
291/366

10月17日 オーキッドホワイト

10月17日

オーキッドホワイト

Orchid White

#D7D0CA


R:215 G:208 B:202

10月17日 オーキッドホワイト

*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*


昔、昔、あるところに、ときわという名のお姫さまがおりました。

ときわ姫は、美しく、また心根の優しいお姫さまでした。

ときわ姫は、毎月決まった日に城下町にある菩提寺へ参詣しておりましたが、道中、けがをして、飛べなくなっていた白鷺を見かけました。可哀想に思ったときわ姫は、屋敷をこっそり抜け出して、手当てをし、餌を運んでやったのです。


城には、ときわ姫のほかに、かりそめという名の姫がおりました。

かりそめ姫は、優しく誰からも好かれているときわ姫のことが嫌いでした。

ときわ姫が無断で城を抜け出していたことを知り、かりそめ姫は、ときわ姫を困らせてやろうと、城主に告げ口したのです。そして、こうも付け加えたのです。「ときわ姫には城の外に思いを寄せる者がいる」と。


城主は怒って、ときわ姫を城から追い出してしまいました。

ときわ姫は、助けた白鷺に、身の潔白を訴える手紙を括り付け、城へ向かって放ちました。

しかし、白鷺は、城の門番に見つかって弓矢で射落とされてしまいました。

ときわ姫は悲しみのあまり、自ら命を絶ってしまいました。

射落とされた白鷺は、川のほとりで白い花に変わったのでした。

挿絵(By みてみん)

写真は、サギソウの花。


淡い色のランの花の灰色がかった極めて淡い紫色。


サギソウは、日当たりのよい湿地に生育するラン科の多年草。

白い花は、サギが翼を広げたような形をしています。

残念ながら、乱獲され、野生のサギソウの自生地はかなり少なくなってしまったようです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ