10月12日 バーントシエンナ
10月12日
バーントシエンナ
Burnt Sienna
#823616
R:130 G:54 B:22
10月12日 バーントシエンナ
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イタリア、トスカーナ地方の都市シエナ。
シエナ共和国支配下の土地で採掘される土、シエナ土から作られた天然の顔料は塗料や画材として有名だった。
焼いていないものは、ローシエンナと呼ばれ、黄色みが強い色である。
そして、焼いたものは、バーントシエンナと呼ばれ、濃い赤褐色である。
13世紀末から14世紀前半に栄えたシエナ派と呼ばれる画派の画家にも多用されたという。
焼かれた土の濃い赤褐色は、暖かく力強い、それでいて、なんともいえない華やかさも秘めている。多くの画家が魅了されたのも不思議はないと思える色である。
写真は、シモーネ=マルティーニのフレスコ画『マエスタ(荘厳の聖母)』『北西航路』(部分)。
下の褐色のラインがバーントシエンナの色。
地に、このバーントシエンナを塗ってから、色を重ねて描いているそうです。
シエナ土を焼いて作った顔料の赤褐色。
シモーネ=マルティーニはシエナ派を代表する画家。
シエナ派は、一時はフィレンツェ派と肩を並べるほどの勢力だったようですが、15世紀になると衰退してしまったとのことです。