表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
284/366

10月10日 オーカー

10月10日

オーカー

Ocher

#BA8B40


R:186 G:139 B:64

10月10日 オーカー

*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*


夏祭りの金魚すくいで手に入れた金魚のうち3匹が、夏を越した。

ああいうところの金魚は、数日で亡くなってしまうと聞いていたが、3匹は例外だったようだ。

少し大きめの水槽に入れてはいるが、特段に工夫したわけでもなく、ただ3匹が丈夫だったというだけなのだと思う。


水槽は、同じ研究室の川田から譲り受けたものだ。祭りの雰囲気にのせられて金魚を持ち帰ってしまったが、どうしようかと言ったら、車で運んできてくれたのだった。

なぜ、川田が水槽なんぞを持っていたのかは不明だ。以前に何かを飼っていたということなのだろうが、あまり訊かない方がよい気がして、訊いていない。

見た目的にもあった方がよさそうな気がしたので、近所のホームセンターで水草とぶくぶく泡が出る装置は買った。あとは、金魚用の餌というのがあったので、それを買って与えている。


水槽が届くまでの数日は、研究室の古いガラス器具を失敬して、金魚たちを分けてを泳がせていたので、みなにすっかり呆れられてしまったが、今では、逆に、あの金魚はどうなったのかと思い出したように訊かれる。

スマホで撮影した動画を見せると、みな一様に感心した。

金魚はすぐに死んでしまうもの。そんな風に思っていたようだった。

そして、名は何と言うのかと、みなが訊く。


仕方がないので、生き残った3匹に名を付けることにした。

アンバー、オパール、オーカー。


完全に適当に付けた名だ。


そして、研究室のみなに金魚に付けた名を教えたところ、やっぱり呆れられてしまった。

挿絵(By みてみん)

写真は、金魚。


黄色や赤茶色が混じったような、暗い黄色。

日本語の黄土色より幅が広い。


アンバー(UAG)、オパール(UGA)、オーカー(UAA)は3種類の終止コドンの名。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ