10月10日 オーカー
10月10日
オーカー
Ocher
#BA8B40
R:186 G:139 B:64
10月10日 オーカー
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夏祭りの金魚すくいで手に入れた金魚のうち3匹が、夏を越した。
ああいうところの金魚は、数日で亡くなってしまうと聞いていたが、3匹は例外だったようだ。
少し大きめの水槽に入れてはいるが、特段に工夫したわけでもなく、ただ3匹が丈夫だったというだけなのだと思う。
水槽は、同じ研究室の川田から譲り受けたものだ。祭りの雰囲気にのせられて金魚を持ち帰ってしまったが、どうしようかと言ったら、車で運んできてくれたのだった。
なぜ、川田が水槽なんぞを持っていたのかは不明だ。以前に何かを飼っていたということなのだろうが、あまり訊かない方がよい気がして、訊いていない。
見た目的にもあった方がよさそうな気がしたので、近所のホームセンターで水草とぶくぶく泡が出る装置は買った。あとは、金魚用の餌というのがあったので、それを買って与えている。
水槽が届くまでの数日は、研究室の古いガラス器具を失敬して、金魚たちを分けてを泳がせていたので、みなにすっかり呆れられてしまったが、今では、逆に、あの金魚はどうなったのかと思い出したように訊かれる。
スマホで撮影した動画を見せると、みな一様に感心した。
金魚はすぐに死んでしまうもの。そんな風に思っていたようだった。
そして、名は何と言うのかと、みなが訊く。
仕方がないので、生き残った3匹に名を付けることにした。
アンバー、オパール、オーカー。
完全に適当に付けた名だ。
そして、研究室のみなに金魚に付けた名を教えたところ、やっぱり呆れられてしまった。
写真は、金魚。
黄色や赤茶色が混じったような、暗い黄色。
日本語の黄土色より幅が広い。
アンバー(UAG)、オパール(UGA)、オーカー(UAA)は3種類の終止コドンの名。