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9月15日 褐色

9月15日

褐色

かっしょく

#8A3B00


R:138 G:59 B:0

9月15日 褐色

*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*


綺麗に焼けたカステラ生地の表面はムラの無い褐色だった。

2枚の丸い皮の間に、甘さ控えめのあずき餡が挟まれている。

近所の和菓子屋で売られているどら焼きである。


薄い紙の包装に包まれたそれは、決して高級品ではないが、上品な感じのする特別なおやつだった。

祖母が、お茶の稽古に行く日のお土産が、決まってそのどら焼きだったからだ。

僕は、祖母が、月に2回ほど、和服を着こみ出かける日があって、帰りに和菓子屋に寄って、どら焼きを買ってくるのを知っていた。

たまには、違うものを買ってきてくれたらいいのに、と思わないこともなかったが、どら焼きは美味しかった。


祖母の想い出のどら焼きは、今も和菓子屋で売られている。

作っているのは、当時の主人の孫であるが。

味は受け継がれているようである。

何より、そのカステラ生地、皮の部分の焼き色が美しいのは、さすがだと思うのだ。

挿絵(By みてみん)

写真は、どら焼き。


かち」は、もともとゴワゴワした粗末な衣装という意味で、褐のような黒ずんだ茶色を褐色と呼ぶようになったそうです。


江戸時代までのどら焼きは、今のものとはかなり違っていたようです。

今のどら焼きは、西洋のホットケーキの強い影響を受けていると言われています。

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