9月12日 マルベリー
9月12日
マルベリー
Mulberry
#282B6E
R:40 G:43 B:110
9月12日 マルベリー
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あるうへの世に、きはは高からねど、春乃宮にいつかれし姫ありき。
春乃宮、その姫、桑壺の更衣のもとにばかりとぶらへば、他のきはの高き方々より不満高まれり。
されど、春乃宮さる声には耳を貸さず、なかなか、桑壺の更衣を庇へば、いとど不満高まりにけり。
春乃宮が月見の宴を催しき。本来ならば、春乃宮の隣にはきはの高き女御が居るものなれど、春乃宮はその隣に桑壺の更衣を居らせき。
かくて、あらむことか、左大臣の娘なる女御を退かせけり。
写真は、手にのせた桑の実。
桑の実の紫がかった青色。
日本語の「桑の実色」はもっと紫が強い色ですね。
桑の実の話、「桑の実色」で書いてしまったからなぁ……。
う~ん。なぜか、婚約破棄ものが思い浮かんでしまって……。
破棄まではいかないけれど、身分の低い姫に皇太子が夢中になっちゃうっていう内容を古文っぽくしてみました(あくまで、「ぽく」。文法間違ってる可能性高し。あと古語じゃないもの混じってます。)。
「桑壺」は存在しません。
内裏の北西、凝花舎の北に襲芳舎(しゅうほうしゃ)、別名、雷鳴壺(かんなりのつぼ)と呼ばれる場所があって、雷鳴の時に天皇が避難して滝口武者に鳴弦させたそうです。
で、雷から「くわばらくわばら」ということで、勝手に創作しました(笑)。




