8月17日 プリムローズイエロー
8月17日
プリムローズイエロー
Primrose Yellow
#FFF97D
R:255 G:249 B:125
8月17日 プリムローズイエロー
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「人の名前が冠された色は、数多くありますが、このプリムローズイエローもその1つです。」
ガイドが説明を続ける。
「色に名を残す人物としては、もちろん画家を職業とする者が多いわけです。例えば、フラゴナールピンク、ロートレックオレンジ、レンブラントブラウン、ラファエロブルー。いずれも、その画家が好んで使用し、そのため、その画家を特徴付ける色として後世で名付けられました。」
フラゴナールって、あの、おフランスふりふりレースの絵の画家だよね。そんなにピンクって使ってたっけ?
まぁ、代表作のスカートの中を覗こうとしてる絵のドレスはピンクだったけど。
私は、ガイドの説明を、少し離れたところから聴いていた。
「次に多いのは、その色を作り出した人物。産業革命以降、化学の進歩と共に、色も化学的に作られるようになりました。化学染料の色は、その発明者の名を冠されて呼ばれることが多いのです。」
なるほどねぇ。
「そして、為政者、あるいは、その色を好んで使用した著名人の名が付けられることもあります。ナポレオンブルー、テレジアンイエロー、団十郎茶などです。プリムローズイエローもこの範疇に含まれるかと思われます。女優プリムローズ=カラーが自らの色として愛用した色です。」
誰だよ? 女優プリムローズ=カラーって。
私は、ガイドの説明に聞き入っている観覧客を横目に見つつ、内心、毒づいていたのだった。
写真は、プリムローズの花。
プリムローズの花の黄色。
プリムローズ、「最初のバラ」という意味らしいのですが、サクラソウ科サクラソウ属のプリムラ・ブルガリスの別名です。
サクラソウというと、ピンクや赤紫が思い浮かぶのですが、どうも黄色の方が原種に近いみたいです。
女性の名としても使われます。またプリムローズを姓とする家系もあります。
本文に出てきた、プリムローズ=カラー。猫も、そんな女優は知りません。