8月12日 藤鼠
8月12日
藤鼠
ふじねず
#A6A5C4
R:166 G:165 B:196
8月12日 藤鼠
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私の部屋にはウィスタリアという名のジャンガリアンハムスターが同居している。
彼女との出会いは6か月ほど前、同僚の子から譲り受けたのがきっかけだ。
私は、あまり活動的ではない。
というか、外に出るのが面倒なたちだ。
仕事のために、平日は朝、無理やりにでも出かけなくてはならないが、休日はじっと部屋に籠っていたいというタイプなのだ。
そして、気が付けば一日が終わっている。
ぼっとしているのが好きなのだ。
しかし、ウィスタリア、この名前は、たまたま目に付いた喫茶店の名前から頂戴したのだが、後で調べたら藤の意味だった、が我が家に来てからは、ある程度、同居人との交流をせねばならなくなり、時折湧いてきていたマイナス思考がとんと現れなくなっている。
どうやら、癒しの使い手だったようなのだ。
カラカラと輪っかを回しては意識を向けさせ、両手でひまわりの種を抱える姿は愛らしく、頬袋を膨らませて変顔まで見せてくれるのだ。
藤鼠。
私は、彼女をウィスと呼んでいるが、きっと福鼠に違いないと確信している。
写真は、藤の花。
灰色がかった淡いやわらかな青紫色。
江戸時代中期頃現れた色で、婦人の着物の色として好まれました。