7月20日 小麦色
7月20日
小麦色
こむぎいろ
#E49E61
R:228 G:158 B:97
7月20日 小麦色
*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*
【日焼けについて】
日焼け。
かつて日本では、日焼けした肌を「小麦色の肌」などと表現し、それを健康的とする風潮がありました。
しかしながら、紫外線による害が一般に知られるようになった現在では、そのような表現が使われる頻度は減ってきています。
なお、もともと欧米では、小麦の色を日焼け、または肌の色に例える習慣はありません。
日焼けと呼ばれる現象は、大きく分けて2種類あります。
1つはサンバーン(sun burn)。日光によるやけどを意味します。
色白の肌を持つ人に生じるもので、赤くなって、そのまま元の肌の色に戻るものです。ヒリヒリとした痛みを伴うことが多いです。
紫外線のうちUV-Bの作用によって生じます。肌の角化細胞にUV-Bが作用すると、プロスタグランディンEが作られ、そのプロスタグランディンEの働きで血管が拡張し、肌表面の血流量が増します。炎症が引き起こされ、やけどの状態となり、症状が重篤な場合には水ぶくれができることもあります。
もう1つはサンタン(suntanning)。日光による褐色化、色の変化を意味します。
色黒の肌を持つ人に生じるもので、肌の色が褐色化、濃い色に変化するものです。痛みを伴うことはほとんどありません。
紫外線のうちUV-Aの作用によって生じます。肌の色素細胞に作用し、活性化した色素細胞がメラニン色素を作ります。このメラニン色素が肌の細胞に移されることによって褐色の色が生じます。数週間から数か月間続きます。
上記の2つの変化が組み合わさって肌の色の変化が起きるわけですが、もともとの肌の色、生まれ持っての肌の性質で、反応に違いが出ます。通常、この反応の違いはスキンタイプと表現されます。
写真は、小麦畑。
小麦の実のような薄い茶色。
この色名、日焼けした肌の表現以外に使う機会が無いような……。