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7月14日 ディープベビーピンク

7月14日

ディープベビーピンク

Deep Baby Pink

#FDEDE4


R:253 G:237 B:228

7月14日 ディープベビーピンク

*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*


イチゴを貰った。

どういう経緯なのか、イチゴのハウス栽培をやっている農家さんから、値段調整の関連で手に入れたものらしい。

あまり、訊いてくれるなという顔だった。

犯罪ではないから、そこは心配いらないとも付け足して。


イチゴ。

最近のイチゴはどうも甘すぎる気がして、あまり口にしなくなっていた。


子どものころは、イチゴが大好きで、よく、洗ってヘタを取ったイチゴをスプーンで潰して、そこに砂糖を少し振りかけて、冷やした牛乳を注いで食べた。

牛乳と混じって薄い優しいピンク色が完成すると、心がうきうきしたものだ。


あれは、ちっちゃなイチゴだから良かったのだ。

妙に大きい、そして真っ赤な口紅のような色のイチゴだと、潰して食べるよりも、そのまま齧った方がよい気になる。


貰ったイチゴは、そこまで大きくはなかったが、昔のちっちゃなイチゴでもなかった。

1つ、水道水で洗って齧ってみる。


あんまり甘くないかも……。


私は、残りのイチゴを洗い、ヘタを取ってガラスの容器に入れていった。

そして、砂糖を少しだけ振りかけて、スプーンで潰していった。

気を付けないと、ガラスの容器の中でイチゴが滑ってしまう。

潰れてスプラッタな姿に変わっていくイチゴたち。死屍累々だ。

なんだか、ちょっと楽しくなってきた。


私は、残酷な、それでいて愉快な気分になって、冷蔵庫から牛乳パックを出した。

挿絵(By みてみん)

写真は、ピンク色の小物。


やや濃いベビーピンク色。

個人的には、なんとなく、薄くなり過ぎたイチゴミルクのイメージが……。

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