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6月22日 ガーネットブラウン

6月22日

ガーネットブラウン

Garnet Brown

#973B2C


R:151 G:59 B:44

6月22日 ガーネットブラウン

*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*


ガーネット。

1月の誕生石である。

ケイ酸塩鉱物のグループで、一般式はA₃B₂(SiO₄)₃または、A₃B₂C₃O₁₂と表される。

ガラス状の光沢があり、透明度はさまざま、色は無色・黄・オレンジ・褐・赤・ピンク・緑・黄緑・紫・黒など多彩。さらにカラーチェンジガーネットと呼ばれる変色効果を有するものもあり、光の加減で青い色を見せるベキリーブルーガーネットというガーネットも見つかっている。

旧約聖書のノアの箱舟で灯火としてガーネットが吊り下げられたという記述があり、かなり古くから知られた宝石である。


日本では、柘榴ざくろ石という名でも知られている。

そして、このガーネットには、日本人鉱物学者の名が付けられたものが3種ある。

1984年に発表されたもので、加藤昭かとうあきら氏の業績を称えて命名された加藤柘榴石(katoite)もしくは加藤石と呼ばれるもの。

1995年に発表されたもので、森本信男もりもとのぶお氏の業績を称えて命名された森本柘榴石(morimotoite)。

2010年に発表されたもので、桃井齊ももいひとし氏の業績を称えて命名された桃井柘榴石(Momoiite)。

上記にも古くから知られた、と書いたが、ガーネットは、まだまだ新しい発見が続いている謎多き鉱物だったりする。

ガーネットは、その誕生に非常に高圧力の負荷が必要だと考えられており、研究すると、大陸移動をはじめとする地形変化・地球の歴史に結び付くと考えられているのだ。


多彩な色を呈するが、やはり赤、しかも深く濃い赤色が代表的。

そして、その濃い赤色は光の加減で褐色に見えることも多いとされる。

それは、大地に深く根差した色なのかもしれない。

挿絵(By みてみん)

写真は、ガーネットの鉱物標本。確かに柘榴っぽい。


髙橋朔也たかはしさくなり 様の『名探偵を丸裸! シャーロック・ホームズ大事典』https://ncode.syosetu.com/n4200gx/

の15部分『青いガーネットの正体』で紹介されていた、奥山康子おくやまやすこ著『“シャーロック・ホームズ”で語られなかった未知の宝石の正体 青いガーネットの秘密』誠文堂新光社 2007年 は非常に面白い本でした。

ガーネットというと、やっぱり暗赤色のイメージでしたが、様々な色のガーネットのカラー写真が添えられており、ガーネットという石の印象が随分変わりました。

そして、ネットで検索すると、同書の出版された2007年の時点ではまだ確定していなかった、桃井柘榴石の記述も見つかったりして、古くて新しい鉱物ガーネットという、ちょっと地球ロマン的な話に繋がってしまいました。

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