1月16日 ホワイトリリー
1月16日
ホワイトリリー
White Lily
#F0F6DA
R:240 G:246 B:218
1月16日 ホワイトリリー
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待ち合わせの時間までには、まだ少し余裕があった。
少し落ち着きたい気分ではある。そして喉も乾いていた。
先に店内へ入った友梨佳は、そのままカウンター席へ向かい、そして腰をかけた。
「いらっしゃいませ。」
カウンターの向こうから、女性のバーテンダーが声をかけてきた。
アイロンがきちっとかかった真っ白なシャツに黒のカマーベストを合わせて着こなしている、スマートな女性だった。
「待ち合わせまでに時間が少しあるの。何か、ショートドリンクを。強くても大丈夫、……ホワイトリリーはお願いできる?」
友梨佳は、以前に別の店で飲んだことのあるカクテルを思い出して注文した。
「ホワイトリリーですね。少しお待ちください。」
バーテンダーは一瞬、少し驚いたような表情を見せたが、直ぐに表情を戻し、手早く準備を始めた。
シェイカーを振り、三角のカクテルグラスに白濁した液体を注ぎ、友梨佳の前の紙のコースターに着地させた。
友梨佳は気付いていなかったが、バーテンダーは、初めて見る客である友梨佳がカクテルグラスに口を付ける様子を、少し心配そうな表情で見つめていたのだった。
写真は、バーカウンターとカクテル。カクテルの種類は分かりませんが、白色で、グラスに塩が付いているようにも見えるので、マルガリータかもしれません。
白百合の花の色に由来したわずかに黄色がかった白色。
ホワイトリリーというカクテルは、古くから飲まれてきたようで、1900年代初頭には存在していたという説もあります。
かなり、強いお酒のようです。