6月4日 ペールホワイトリリー
6月4日
ペールホワイトリリー
Pale White Lily
#F7F7D9
R:247 G:247 B:217
6月4日 ペールホワイトリリー
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白百合のような、淡いやや黄みのある白色。
白百合は、聖母マリアの純潔・貞操を象徴する持ち物として、多くの絵画の中に登場する。
この花は、もともとギリシャ神話で、女神ヘラの花だったらしい。
天上の銀河に流れるミルクを地上で集めたのが百合だった。
百合が純潔のシンボルとなったのは、おそらくその白い色からだろう。
そして、この白百合、通常は、雄しべが切られた状態で描かれる。
さらに、白百合は花が「3つ」咲いた状態に描かれることが多いが、これは、シトー派のトマスが言うところの「三重の純潔」、つまり聖母マリアの「キリストを生む前の純潔・身ごもっている最中の純潔・生誕後の純潔」という奇跡を表わしている。
が、有名な、レオナルド=ダ=ヴィンチの『受胎告知』では、天使ガブリエルが左手にした白百合には、しっかりと雄しべが描かれている。そして咲いている花は4つ。
お約束事が嫌いだったのかも、しれない。
写真は、レオナルド=ダ=ヴィンチ『受胎告知』(部分)。