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1月14日 グラスグリーン

1月14日

グラスグリーン

Grass Green

#7B8D44


R:123 G:141 B:68

1月14日 グラスグリーン

*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*


草原の中央を横切る1本の道。

見晴らしの良すぎる道を走るその車は、住民たちの持ち物ではなかった。

住民たちは、みな、互いの車について熟知している。

遠目からでも、誰が街に向かったか? あるいは、いつ街から戻ってきたか? 分かってしまうのだ。

そして、自分たちとは別の誰かが通ったとなると、それは、少しばかりの警戒を持った目で注目される。

田舎というのは、よそ者を嫌うのだ。

一方で、日々の生活の中、特別なニュースが滅多に出ない地域であるが故に、好奇心という名の逆らい難い引力に引き寄せられる者も、また、多いのである。

その車がどこへ向かっているのか?

運転手はまったく気が付いていなかったが、一貫して終止、車の進行方向は住民たちによって監視されていた。

住民たちの無言の注目が集まる中、緑の爽やかな景色を背景に車は快調に走っていたが、とある場所で、誰に知らせるでもなくウィンカーが点滅し、右手へと進路を変えたのであった。

挿絵(By みてみん)

写真は、牧草地を通る車道に連なる軽乗用車の車列。


牧草地の草の葉のようなくすんだ黄緑色。


日本で草というと雑草のイメージが強いですが、西欧のグラスは牧草のイメージのようです。

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