表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/366

4月29日 薄浅葱

4月29日

薄浅葱

うすあさぎ

#00A6AF


R:0 G:166 B:175

4月29日 薄浅葱

*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*


蝶が海峡を渡っていく……。

そんな詩が国語の教科書に載っていたような気がする。


実際、蝶はかなり長距離を飛ぶことができるらしい。

あんな薄い羽根で、ちょっと押しただけで潰れてしまいそうな柔らかい体で。


アサギマダラという蝶は、秋に日本本土から南西諸島・台湾へ渡り、または少数だが初夏から夏にその逆のコースで北上することがあるという。


挿絵(By みてみん)

写真は、アサギマダラ。


安西冬衛の『春』。

「てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った」

印象深い一行詩です。

韃靼海峡というのは、間宮海峡の別名。最狭部の幅は約7.3kmです。

一方、調査によって明らかになったアサギマダラの最長の移動距離は、約2500Km。

そうすると、韃靼海峡を渡っていった蝶というのは、それほど長距離を飛行しているわけではないのかもしれません。

実は、安西は大連に渡った後に、病で右脚を切断しているそうです。

海を渡って祖国の方(当時、樺太は日本領でした)へ飛んでいく蝶を見送りながら、望郷の念、そして、自由に動けない自身の身について思うところがあっての詩、なのかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ