4月18日 スレートグレイ
4月18日
スレートグレイ
Slate Gray
#626063
R:98 G:96 B:99
4月18日 スレートグレイ
*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*
スレートというのは、粘板岩のことである。
粘板岩は薄く板状に割れるという特性がある。そして、防水性・耐火性・耐候性・耐久性を持っており、屋根材に適している。ドイツ、フランス、イギリスなど、海外の歴史的町並みでは、天然スレートの屋根がよく見られる。
日本においては、北海道庁、帝国京都博物館(現 京都国立博物館明治古都館)、東京駅丸の内駅舎がスレート屋根を持つことで知られている。
東京駅丸の内駅舎は、2012年に復元されたが、この時、用いられたスレートは実に40万枚という膨大な量であった。そのうち、7~8万枚は、宮城県北から岩手県南の天然スレートの新材・再利用材だったという。
2011年の東日本大震災で被災地となった陸前地方は、国内のスレート産地として知られていた。震災で、多くの宮城県石材関係者は被災し、当時、東京駅丸の内駅舎復元のために集められていた多くの資材は大津波によって流失した。しかし、関係者の努力によって、再び集められた陸前地方産のスレートが、東京駅丸の内中央駅舎正面の皇室出入口、主要なドーム部分に用いられることとなった。あのスレート屋根は、実は復興の象徴だったのである。
写真は東京駅。
濃い灰色。
スレートは西洋で屋根を葺くのに用いる粘板岩の薄板。




