4月12日 利休白茶
4月12日
利休白茶
りきゅうしろちゃ
#A29779
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4月12日 利休白茶
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千利休。
お茶の人だ。
歴史の教科書なんかに、肖像画が載ってたりする。
ところで、ずっと気になっていたことがある。
それは、肖像画に描かれた利休が被っているあの帽子のようなものだ。
ネットで、「利休 帽子」を検索すると、日本料理の板前さん、もしくは易者の人が被っているような筒型の帽子が出てくるのだが、肖像画に描かれていたアレとは違う気がする。
なんだか、上に向かって扇形のように幅が広くなっているんだよね。
少し前まで看護師さんが被っていたナースキャップがお煮しめ色になったみたいな……。
似たようなのだと、松尾芭蕉が被ってるヤツ。
だけど芭蕉の肖像画に描かれたのは、なんだか折り紙細工みたいな折れ線があって、あとてっぺん中央が尖っていて、潰れた五角形みたいな感じなんだよね。
小林一茶も似たようなのを被っていたイメージがあったのだけど、あれは、むしろ、日本料理の板前さんのヤツに近い。ただ後ろの方に幅広の布が垂れ下がってる。ひょっとしたら、あれは頭巾ってヤツかも。
利休の帽子。
あれ、自分で作ったのだろうか?
なんだか気になる。そしてあれ、実際はどういう構造なんだろう?
すっごく気になる。
写真は、利休屋敷跡。椿の井戸と利休ゆかりの大徳寺山門の古い部材で建てられた井戸屋形が残っています。大阪府堺市堺区。
淡い灰色がかった黄褐色。
実際に利休に縁のある色というわけではないようです。
利休の死後200年近く経った江戸時代後期に、流行ったようです。
「利休」ブランドといったところでしょうか?
他にも、「利休」の名が付く「利休茶」、「利休鼠」、「利休色」、「利休生壁」、「錆利休」といった色名があります。
利休の帽子、利休帽とか茶人帽、あるいは宗匠帽、和尚帽、易者帽などとも呼ばれるようですが、本文中にも書きましたが、肖像画に描かれたものとは、違うように見えます。
芭蕉や一茶が被っていたのは、角頭巾と呼ばれるものじゃないかと、猫は思っているのですが、これは、寛永(1624~1644)のころ、老人・医者・僧などが用いたとされています。