4月11日 蒸栗色
4月11日
蒸栗色
むしくりいろ
#ECDECF
R:236 G:222 B:207
4月11日 蒸栗色
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家の近くのショッピングセンターでは、時々、駐車場の端のスペースを利用した物産イベントが開かれることがある。
簡易イベント用テントと横長テーブル、周辺には鉄製の仕切りスタンド、という簡単なものだが、現地直送を謳ったイベントは、毎回楽しみにしている客も多いらしく、危険ではあるが、完全に駐車場のエリアへ客の列がはみ出していることさえある。
今回の物産イベントの目玉商品は栗だった。
秋の味覚、ではあるのだが、今回の場合は、産地で作られた加工品が並べられていた。
いつもなら、横長テーブルの上には小分け袋に入れられた野菜や果物が詰まった段ボールがどん!と置かれているだけだったりするのだが、今日は、菓子用のガラスケースやケーキ用の冷蔵ケースも設置されており、中には、大粒の栗がごろんと入った蒸し栗羊羹、栗饅頭、栗茶巾、マロングラッセ、マロンクリームで飾られたプリン、モンブランケーキなどなど、美味しそうな菓子がずらり。
何を隠そう、私は栗に目がない。
どれもこれも、立派な栗が飾り部分に使われていたり、見本の断面で栗の体積割合を示したりして、私の心を掴み取ろうとしてくる。
誠に由々しき問題である。
さすがに、すべての種類を買うわけにはいかない。
さりとて、もしも、もしも、だ。買わないという選択をした菓子が、もう二度と口にすることができないものだったとしたら、非常に悔やまれるのではないだろうか?
悩む。
非常に、悩む。
いったい、どれを買ったらいいのだろう?
写真は、マロンクリームの乗ったタルト。
蒸した栗の、渋皮を剥いた実のような淡い茶色。
加工品や調理の場合、梔子の色で黄色く色付けしちゃうこともあるので、これは本当に蒸しただけの実の色のイメージですね。
焼き栗も美味しいんだよなぁ。