1月10日 草色
1月10日
草色
くさいろ
#7B8D42
R:123 G:141 B:66
1月10日 草色
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草を結ぶ、という言葉がある。
これは、草と草を結び合わせて、祈りを込め、旅の安全や幸運、あるいは想い人と心が離れないようにと願った、昔のまじないに由来するらしい。
万葉集にも登場する言葉だという。
また、草を束ねたり結んだものを枕にする、という意味から、旅で野宿をすることを指したりもする。
さらに、草を結んで、旅の道しるべにした、という意味を持つこともあるようだ。
草は、昔から旅と縁がある。
昔の旅は、徒歩での旅だったのだから当たり前かもしれないが、現代のスピードだと見落としがちな野の花や、それらから窺い知ることができる季節の移り変わりを、旅の道すがら、感じ取っていたのだろうと思うと、少し羨ましい感じもする。
今では、ありがたいことではあるが、春先のヨモギの若芽が出る時期以外にも草餅を食べることができる。
昔の人が感じたような感激・感動を味わうことはできていないのだろうけど、やっぱり便利というか、食べたいと思った時に買ってくることができることに慣れてしまって、もはや昔に戻ることはできない。
不便さと情緒、趣は表裏一体。
分かっているが、人間とは、勝手なことを考えてしまうのだ。
写真は、青空と牧草地。
草の葉のようなくすんだ黄緑色。
「若草色」に比べて、濃い色とされています。
英語では「グラスグリーン」。
16進数表示もかなり近いです。「グラスグリーン」は#7B8D44でした。