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破壊の魔王  作者: Karionette
捜索編 第三章 黒島へ
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「あ、シルク!」



イーリスが駆けていった先には、青い髪の子がいた。 見た瞬間に、子供じゃないのはわかった。 こいつは危険だと脳が揺らす。



「イーリス。どこ行ってたの? あぶないでしょ」



ただ、優しい目つきは本当のものだった。



「それと…..君はだれ?」



オレを警戒するのも、イーリスを案じてのもの。

危険なのはわかる。 ただ、 害意はない。 イーリスも信頼を寄せている。


引きはがした方がいいのはわかっても、それが良いことだとは思わなかった。



「オレは、ウラガだ」



そして、イーリスが大切にする人間ならオレが守らないといけない。 それが守るということだ。



「君はなにができるの? ウラガ」



右の拳を壁に叩き付ける。 その岩の壁には亀裂が走った。

目を丸くする二人。


ああ、やりすぎたか?



「すっごい!ウラガすごいね!!」



イーリスが飛び跳ねて喜ぶが、シルクは怪しく目を光らせる。

こいつ、やっぱり危険だ。



「ねぇ、シルク。ウラガと友達になったの。 一緒にいるんだよ!」



…………は?



「友達ってなんだよ」


「友達は友達……」


「いや、 友達じゃねぇよ」


「えー! 嘘だー!」



嘘だって言われてもなぁ。



「いいじゃない。 今からぼくたち3人友達だよ」


「シルク!」


「それが良いと思わない? イーリスも、 ウラガも。みんなそんなに年も変わらなさそうだし ね」



優しい微笑みを浮かべるシルクという男。


危険なのはわかる。 だからこそ見張っておく必要がある。



「わかった」


「うん、それがいいね!」


「じゃあこれからよろしく。 みんなで、頑張って生きていこう」




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