02
「…..ってことで。 なんか情報あるか?」
『ルナの連れてきた囚人たちに話を聞いているが、情報と呼べるほどのものはない。 脱獄手段として使ったというアガド牢獄の排水システムの設計は手に入ったが...』
「なんだよ」
『これが本当ならば生きてはいない。 お前だとしても生き残れるとは思えん』
「前提は生きていることだ。その場合どうやって生き残った?」
『………外部からの援助。それしか考えられん。手助けする者がいたとするなら、その後の道筋も無限だ』
「銀。世界が対象だ。 赤髪、 実力者。これで絞って探せ」
『赤髪ならば可能だが、実力者ならば限りがない。そう名乗れば、実力者といえるからな』
「ここ数年内だ。 それで無理なら諦める」
『…承知した』
生きているはずがないか。 まぁだろうな。あいつも散々言われてきた言葉だ。
それでもあの仮面が生きていると言ったからには、 生きているんだろう。 となると、外部からの援助ってのはあいつか。 それなら生きてると断言するのも納得ができる。
問題は情報の集まりが悪いこと。 銀も他の連中も今の世界情勢で苦労してる。
原因は俺にあるが………色々と荒れすぎだ。世界は。
結局、俺にできるのはあいつの護衛と足を使っての情報集めだけ。 普通の人間じゃない奴を探すのに情報が集まりやすいのも、この犯罪大国だ。
居座らない理由がないが、 居続けても成果がでない。
「・・・あの仮面が出てくれば、話は早いんだけどな」
俺の用事も、イリスの用事も。
あいつ一人で片付くっていうのに。
「どうせずっと見張ってるなら。 関わりに来いよ。 クソ野郎が」
今も途切れない視線。
あいつはまだついてきている。 気持ちが悪い。
今年も皆様お疲れ様でした!
とてつもなく微妙な終わり方ですが、来年には完結できたらいいなぁと思ってます
思うだけは、思ってます笑
皆様、良いお年をお過ごしください〜(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°
ありがとうございましたっ!