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破壊の魔王  作者: Karionette
復興編 第六章 先へ
231/344

09




結論としてゼロさんはあのお爺さんを殺さなかった。


その代わり契約が結ばれた。



「俺の情報を守れ。 誰かに漏らすことがあれば、ここにあるお前の財産全てを破壊する」


「そ…」


「老いぼれた脳みそじゃもう同じ景色は描けねぇだろう。だから永遠に消滅する。 それでもいいなら、好きに喋れ」


「・・・・・誰とも話すことはありません。 固く誓いましょう」


「俺の現在(いま)の姿を描くことは許す。 その代わりに俺の情報の一切をもらすな」


「な、なんと・・!! 光栄の至り!!」


「契約成立だ」



覚醒状態になったゼロさんの姿をお爺さんは目に焼き付けていた。 これから病気で死ぬまでの間に何が何でも描き上げるだろう。

あのめっちゃ怖い姿を。


ちなみにウラガを描くって話。 なんかもう違う気がしたのでやめました。 あのお爺さんもゼロさん以外を描きたくはないだろうし、ウラガも描かれたら嫌だろう。


わかったことを纏めると。


お爺さんはアルテマに雇われた人。

当時、子供の時のゼロさんを見たことがある。

それから昔のことを聞いたけど、特別情報はなし。

そしてアルテマは、完璧を求めている。



「これで目的は終わりだね」



そう。

ゼロさん資料館も見たし、物資も揃った。 わたしたちはウラガを探しに、リオたちはルナティクスに帰ることになる。



「ちょっとまてぃ! 妾に血は! ?」



寂しくなるけど仕方がないことだ。

とくにリオは新カリタを渡す仕事も残ったままだし。



「今のゼロの状態を見ると・・正直行かせるのは不安だけど。 時間もないんでしょ?」


「ああ」


「それなら、 気を付けて行ってきて。 イーリスも頑張ってね」


「お前も気を付けて帰れ」


「ありがとうね。 リオ」


「妾は?血は! ?」



ほんとに寂しくなる。


こうして月明かりの中、わたしたちは別れた。 物静かなリオとやかましいルナはお互い牽制しながらも隣を並んで歩いていく。

ティナ持ちの二人にかかれば、すぐルナティクスにも着けるだろう。



「じゃ、俺らも行くか」



二人の背中が消えたあとにゼロさんは歩き出した。 わたしはその横を歩く。



「目的地は?」


「ねぇよ。(しらみ)潰しに情報を探す」



また、新しい旅のはじまりだ。





これにて復興編終了です!

長らくお付き合いありがとうございました!


というかほんと長編になったなぁ

こんな長くなる予定じゃ……まぁいっか!!


次の章もどうぞ宜しく御願いします(๑•̀ㅁ•́๑)✧



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