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破壊の魔王  作者: Karionette
復興編 第六章 先へ
227/344

05




ぜぜぜぜ、ゼロが、寝た!


あた、あたし! あたしどうしたら!???

助けてイーリス······って!?何でそんなにそっと出ていくの?


待って!助けてって!


ゼロ!あたしの尻尾まくらにしてるんだって!

あたしのこと抱き枕にしてるんだって!!! あ、他の尻尾がかけ布団に…..…..。


たすけて〜〜〜〜!!!!



で。

数時間ゼロが起きるまで固まっていた。



「………ん。 泣き止んだか」


「お・か・け・さ・ま・で・ね!」


「顔赤ぇよ」


「お・か・げ・さ・ま・で・ね!!!!」



ゼロは意地悪く笑った。


こいつ。鈍感なわけないんだし、 あたしがどう思ってるかわかっててこういうことするんだから最悪だよな。



「お前さ。 いつからだよ」


「なにが?」


「言葉。 解読できるようになったの」



…………。



「さすがにただ聞きほれた奴の泣き方じゃねぇって」



ゼロが歌うときに使う言葉は、ゼロが作った言葉だ。


銀とのやり取りで使ってることが多いけど、歌を歌うときにも使うことが多い。 ゼロのことだから、 誰にも意味を知られないようにしたいんだろう。


だから。


誰にも知られないはずの歌の意味があたしにはわかった。


きっと全部じゃない。


少しだけど。 ほんの少しだけどわかった。



「・・・・・・二人に追い付きたくて、頑張った時期があたしにもあったんだよ」


「そうか」



ゼロの路地での歌は、 過去の歌だ。 辛い、記憶もない時の歌だった。今の姿とは、想像もつかない時の話。



「また歌ってやるよ」


「勘弁して」


「遠慮すんなって。 快眠枕の礼だ。 まさかお前の尻尾ってこんな寝やすいとは・・・」


「寝やすい!?」


「枕としてここまで有能とは知らんかった」



あたしは断じて寝具ではない。


それにキレて勝負がはじまり、乱入してきた蝙蝠女もそれに参戦した。


照れ隠しだったのは内緒だ。





年内にこの章が終わらない可能性を考えて少々早めに投稿!


お読みくださる方皆様ありがとうございます!

ブクマ評価感想意見などなど宜しく御願いします!


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