表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
破壊の魔王  作者: Karionette
復興編 第五章 ルフ
210/344

01




「何があった…うわあああああ!!!」


「あ、あれは闇の帝王!?」


「素晴らしい! こんなショーは初めてだ!!」



会場は大変なことになっていた。 運営の人間が現れては斬られ、放り込まれた闘士も一瞬でゼロさんに斬られた。


そのショーを楽しむ観客。


酒と狂気に酔った人間にはこの異常事態すら娯楽の一部なのだ。


次々襲い掛かる敵に拍手と喝采の渦。

ゼロさんが絶対に嫌うであろう環境下で、ゼロさんが優先しているのは、そこにいるティナ堕ちの鎖を壊すことだった。

存在を破壊する、憤怒(サタン)ではなくて。



「待ってろ。 今、加減が、効かねぇから。 闇は、使えねぇ」


「れーくん、チガう。 もう、ちがう、よ。 ボく、ぼクじゃ、ナい」


「わかってる。 喋んな」


「れーくん」



さっきの試合の勝利者を殺した、矢の雨が放たれる。


居ても立っても居られなくなったリオが飛び降り、同時に火を放った。


それから人が出てくる道を炎で塞ぎ、誰も入ってはこれなくする。


その行為にも、歓声があがった。



「狐」


「いいから。 何でそんなことしてるのか意味不明だけど、ゼロのやりたいよう にすればいいよ」


「……悪、い」


「上の連中黙らせれてくばよかった。 こっから上の階に火が放てない。 魔道具か知らないけど安全対策は済んでるみたいね」



わたしも行きたいけど、流石にこの高さは飛べない。 それに行ったら行ったで邪魔だろう。

あそこは戦場だし、リオの言うように下から上に攻撃できないなら、 万が一何かのために動けるようここにいた方が良い。


観客たちを倒そうにも、護衛が何人もいる。 でも、 だからって見ているだけなんて、できるはずもない。

わたしは関係者以外立ち入り禁止に向けて走った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ