03
「おお! ゼロ! 生きとったか!!!」
「熊。 まずは黙れ。 店主、もうこっちで勝手にするから帰れ。 損害含めて請求は情報屋にな」
「ちょー!? ディアブロぉ?」
「おい、盗人。 どうせ隅にいるならカウンター入ってろ」
「ありがとうございます!!!!」
「おい、 レイ。儂はお前の生存なんざ興味はねぇ!さっさと情報寄越せや!」
「カラス、 そこのウィスキーとれ」
「無視かよ!!」
「おい、婆。 お前がいながら何でこうなってんだよ」
「そりゃむさ苦しいハゲに魚がいればこうなるさ」
「魚じゃねぇ! サメじゃサメ!」
「ハゲと坊主の違いもわかんねぇのか!どいつもこいつもよぉ!」
情報屋に集めさせたのは、俺に関わりのある奴ら。銀の連合というわけでもなく、単純に俺との繋がりがある。
目的は、今後色々と働いてもらうのと俺の生存報告と思ったが、この様子だと、どいつも俺が死んだとは思ってなかったらしい。
さて、人員を把握しよう。
まずは熊。 海賊の頭。
次に盗人。 自称怪盗。
次にハゲ。 元龍剣の片腕剣士。
で、婆。空賊の頭。
最後に情報屋。
ああ、ここまではあってる。
「おい、イカ」
「イカじゃねーってばぁ」
「俺はこいつを呼んだつもりはない」
というか呼ぶわけがない。
敵か味方かと聞かれれば敵だと即答する。
なんでいるんだよ。 お前ここで平然と水飲んでたらだめなやつだろ。
「よ!!」
「よ!じゃねぇよ。 土に帰れ」
何故か追加されていたのは、不死者のティナ持ち。軍人のゾンビだった。