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破壊の魔王  作者: Karionette
復興編 第一章 再興
183/353

07




ゼロに抱えられて揺らされぶん回され、 暫く続いた破壊活動は外に出てやっと止まった。 ティナ持ちのあたしがこんなに酔いそうになってるのに、イーリスはケロッとしてる。

なんか悔しい。

やっと降ろしてもらったのに立てもしない。



「ふわぁー。 エデンの屋根の上は初めて来たよ。 高い!」


「いつもなら絶景スポットなんだけどな」



エデンというのはこの街の最大施設のカジノの名前で、銀がここを拠点としていたことも あり、街の中心を担う施設だ。

ゼロがあれだけ破壊しても倒壊しないくらいに丈夫な建物だ…ということは今知ったんだけども。


目下の街は閑散としているどころじゃなくて、もはや廃墟のようだ。

営業している雰囲気の店はない。

街の復興よりも相手の復讐に走った人が多かったということで…まぁルナティクスらしいといえばルナティクスらしい。



「………最悪だな。 ほんと1からやらねぇと」



そうは言うが、復讐(それ)を煽ったのはゼロだ。



「そういえばリオのお父さんたちはどうしたの?」


「無事だよ。 でも、ルナティクスじゃないところに逃げてもらってる」


「まぁそれがいいよねー」



今ルナティクスに残っている人は、ゼロの声でも活力が出なかった無気力者か、ほんとに何もできない無能者だけだ。 少なくともあたしにはそう見える。

連合の人なわけないし、 エデンで借金でも作って、ここから出ることすらできない、救いようもなくなった底辺な人間だろう。


ああいう人間は死んでもいいと思うのは、あたしがティナ持ちだからだろうか。



「バーカ。 ああいうのは使えるんだよ」


「え」



心読まれたらしい。久々に。



「何もすることがねぇ奴はただ空っぽなだけだ。少しつついてやれば、堕ちてくれる」



…………どこに堕とす気なんだろう。 悪い顔してる。



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