05
体の調整が必要なんだな。
つまり安全な場所が必要だ。
調整しながら話すことはできるな。
指示を出すことも可能ということだ。
お前がいるなら私は干渉せずともそう問題ない。
ん?なんだ。
何か言いたい顔をしているな。
まさかできないとはいわないだろう。
お前にとっては、死ぬ気になればできないことの方が少ないというものだ。
ああ。もちろんだが、ゼロと名乗る必要はない。
そこはこちらで善処しよう。
要らぬ混乱を招きたくはないからな。
単なる街の復興を選任された誰かで構わない。
それで。
何か言いたいことがあるか?
や!ら!れ!た!
あいつ元々そうするつもりだったのか?
それとも更にキレさせたからか?
つーか、復興示に加えて労働力確保もさせようとしてたなら、とんだ鬼畜だろ!
「やらない! って言えばいいのに!」
「出来ないって扱われるのは癪だ」
「もう! 我儘ね」
うっせぇ。 チビ女王。 羽虫みたいな羽振り回すな。
「というかゼロにできるの? 街の復興なんて」
「さーな」
もういい。 俺の都合のいい街にしてやる。
「こうなったら銀が絶望する街にしねぇとな」
「いや、それはうちらが困る気がする….」
「魔力を搾り取る街ができるならどうでもいいんだろ」
「いやいやいや!絞らなくていいから! 分けてもらうでいいんだからね!」
「干からびるまで吸い取ってやる」
必要なのは街の運営以上に必要な金と、裏のルナティクスを生存させるのに十分すぎる魔力か。
要は人間と金を集めりゃ任務完了だろ。