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破壊の魔王  作者: Karionette
アガド攻略編 第五章 アガド牢獄
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02




警報の音。眩い光。


ゼロさんの登場は、国を揺るがすほどの警報に包まれていた。

直ぐに攻撃の音も続く。



「よい、かの?」



ルナが辺りを見渡す。



「いいぞ!ひとはぜろをおってる!」



今、わたしたちはルナに姿を消してもらって潜入を始めている。

予め銀さんから道は教えて貰ってるし、何度も実際に練習した。

途中、何度も鍵がかかっていたり、暗証番号もあったけど、鍵はルナが血で作り、暗証番号は銀さんから指示が来る。


順調すぎるほどに順調だ。

ゼロさんがうまくやりすぎてるし、銀さんの指示が的確すぎる。



『ここだ』



銀さんの声で足を止める。


そこには、見張りが大勢と、大きな穴。それは金属製のもので厳重に蓋がされている。



『クガネ。狩れ。一瞬にだ』


「う!」



クガネはルナとは違って、何も能力を使わない。だから、何も残さずに倒すことに長けてる。


数人いた見張りはほぼ同時に倒れてしまった。



「妾はここをこじ開ければ良いのじゃな!」



牢獄に繋がる穴。そして蓋。

分厚い金属の蓋だ。



「いーりす。きんちょーしてるのか?」


「………うん。すごく」



ここは、わたしの故郷とも言えるのだろう。

生きてきて、1番長く過ごした場所で、1番怖い場所。



『イーリス。わたしの案内はここまでだ。この先は通信が繋がるか定かでは無い。

だが、ここにいる2人は、この下にいるものが何人いようとも、大きく影響をしない。心理的な衝動のあるゼロやリオとはその点が違う』



銀さんの言葉と同時に、その蓋が開いた。



『安心しろと、無責任なことは言えない。だが、昔よりも遥かに安全だと保障しよう』


「…うん。ありがとう、銀さん」



大丈夫。大丈夫だ。

わたしだって、昔とは違う。

シルクたちを見つけるんだ。



「みんな、いこう」




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