07
それから銀さんは建物の構造の説明、敵戦力の説明、時間の流れ、制限時間、おまけに天気まで説明してくれた。
大まかな作戦はわたしとルナ、クガネがアガド牢獄に捨てられに行く。もちろん誰かに捨てられるんじゃなくて、飛び込むだけだけど。
ゼロさんは陽動で、わたしたちの向かう最下層以外で動き、戦力を自分に向ける仕事だ。あんな噂が流れてるんだから、こっそり向かうのには、致命的に向かない。
だから、それを利用してわたしたちに目を向けないようにしてくれる。
それにゼロさんはゼロさんで、目的のためにやらないといけないこともあるらしい。
そして魔力の有無が一番影響するリオは、外からアガドへ流れ込んでくる戦力を止める。
無限といえる力を止めるんだから大変そうだ。
「心配しなくていいよ。戦うんじゃなくて、あたしは惑わすんだから。それを突破してきたやつは倒さないといけないけど」
そう余裕な表情で笑っていた。
「日取りは?」
ゼロさんは首をごきりごきりと鳴らしながら言った。今からと言われても動いちゃいそうだ。
「3日後だ」
銀さんの指がぱちりと鳴る。
机や椅子はなくなり、景色はいつもの森へと変わっていた。
「チャンスは一度きりだ。失敗すればあの二人の救出は不可能と思え」
銀さんは最後にそう締めくくった。
ほんとダメだ
破壊のしか更新できない…っっ!
他の作品は手付かずですが、
こちらは書き溜めあるのでご安心?を!