表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
破壊の魔王  作者: Karionette
アガド攻略編 第四章 戦前
142/340

04




眠りにおちながら、片隅で考える。


あれは何だったのか。

俺のものじゃないような、あの魔力。


白蛇と戦ったおかげであの魔力含めて在庫は空だ。もう暴れだすとも思えない。


ただ、あれは俺の魔力なのに俺のものじゃない。矛盾している。


思い当たるものとしては過去だ。過去の俺が、今の俺が知らない俺が、何かしたか。昔の俺が魔力操作ができていたなら、できるのかもしれない。


俺だって死なないための魔力は保管している。これを使えば死ぬだろうなって魔力は。


なら、緊急時用の魔力も残せるのかもしれない。


ティナに呑まれていっても、力の総量は変わらない。核というでかい貯蔵庫がだんだん覇力になって、結果どっちが占めているかって話だ。

もし、あの魔力も俺の核の魔力としてカウントしていいなら、思ったよりも堕ちるまでには時間があるのかもしれない。


まぁわからねぇがな。

いつ何が起きてもおかしくないのは変わらないんだし。



「眠りながら考え事とは器用なことをするな」


「……お前みたいに寝なくてもいい体じゃねぇからな」



銀は何処か睨むようにこちらを見ている。思い当たる節がないわけじゃない。


あーあ。めんどくせぇな。



「言おうが言うまいが何か変わったのかよ。俺がやる他ねぇし、やらねぇとルナティクスが止まるっていうならしょうがねぇだろ」


「だからといって報告を怠るな。別の方策を考えることもできただろう」


「そんな時間はねぇし、逐一報告するつもりは最初(はな)っからない。俺以外に出来る奴はいなくて他の方法を考える時間もなくて、結果うまくいったんだからガタガタ言うな」


「……ゼロ。あれでティナが進行することはない。だが、魔力を失うことで死ぬ可能性はあった。わかるだろう」


「だからなんだ。俺が死んだとして、マイナスはたかが俺の命で10年程度。ルナティクスが止まれば全員分で合計数百年は消えたんだ。釣りがくるだろ」


「そうか。激闘の後だからと思ったが容赦はいらんらしいな」



全身を貫く電撃と熱。激痛を感じるも声も体も動かない。


よくよく見れば体に焦げた跡も何もない。こいつ、痛みだけ与えてんのかよ。



「ルナティクスの皆を代表しよう。ゼロ、お前の命は安くない。たとえ数年数百年と時が止まろうとも、お前の存在が消えるならそちらを選択する。時の正負で測れるものと思うな」



抗議する前に首の神経に衝撃が走り、意識が飛んだ。


銀が最後に「休め」と言ったのが聞こえた気がする。こんな休ませ方あるかよ。





9月もおわり、急に肌寒くなりました。

皆様!

いつも読んでくれてありがとうございます✩.*˚


コロナ、インフルともに気をつけて

ゆっくりのんびり過ごしましょ^^*


明日も更新します!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ