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「あーーーーーーーーっっ!!」
暇だなぁ。暇でしょうがないよ。
前はあんなに楽しかったのに、今はこんなに退屈だ。
「そう思わない?ウラガ」
返事はない。
「・・・・・・・」
ぼくは静かにその場から離れた。そして彼との最期の場所を去る。
牢獄は静かで、前のような狂った叫び声は聞こえない。
「君のことを知ったら、イーリスはどうするだろうね」
ぼくの独り言は誰からの答えももらえず、空気に流れて消えた。
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