表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

爆縮と体温の機知(2)

ネガティヴを殺せ

昔ながらの畳には

色んな味が染み込んでいる

あの汚れ

あの焦げ跡

あの毛羽立ち

馬鹿みたいな思い出は

取り替えることも可能で

これまでの記憶は

これからの話に

置き換わっていく


湿り気のあるくらい

微量の水分で

畳を拭くと

すぐにカラカラになる

汚れなのか

嫌だった物なのか

俯いたままで

何も変わらなかった

捨てる前の掃除は

小さな足跡に

出会う日だ


悲しみはルールに則って

小さく丸めた

良かったことに打ちつけて

消していった

無くならない物なんてありはしない

一番大切な命だって

無くなるのだから


取り憑かれた人間に

成ってはいけないのだろう

悲しみを抱えることは

不幸を抱き締めているみたいだ

悲しみは踏み締めてこそ

人間は生きられる

なんで悲しみの方が

あなたの意思よりも大きいのさ

自分自身を馬鹿にするのも

大概にしろよ


弱いからです

駄目だからです

そんな言い訳を踏み抜いて

歩いている人が

誰かに何かを言われようと

気にせず歩いている

あの姿こそが

独り立ちだろう

金を稼ぐことだけが

独り立ちじゃない

それをいくつも持っているから

大人になるのだろう


振り返って

帰って来ない

反省者と自己批判者に

引きづられて

そのまま落ちることは無い

元の位置に帰って来るから

反省や批判を

受け取れたということだ

振り返りとは

そこまでやって

意味があること

同じ場所で

また

笑って会うべきだ

それを成長だとするには

浅いかもしれないが

それを一歩だとは

言い切ることが出来る


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ