異世界の…
そして、眩い光がーー
「「「レイン!?」」」
お爺様の、お父様の、お兄様の焦った声が聞こえた
『零音!レイン!やっと話ができる!!』
小さな子供の声が聞こえた。
目を開けてみると、小さな何かが木彫りの猫の横にいた。
あの子だ。前世の世界にいた私の死に際にいたあの子…
「精霊様…」
お父様がポツリと呟いた
「せーれしゃま?」
「しかし、この精霊様はどこか違うように見えるが…」
と、お爺様が言う。
精霊様はお爺様の言葉にうんと頷き、
『私は、虹色の精霊だよ』
「にじーろ?」
『そう、すべての属性を持った精霊だ』
火・水・木・風・雷・光・闇すべての属性を持っていると彼は告げた。
「そのような精霊は聞いたことが…」
ない…とお爺様が呟いた。
『そうだね、確かにこの世界の精霊は属性は一つだ、でも私は異世界の精霊だからね』
なんてことないさ、と彼は言った。
「異世界…?」
みんなが固まってしまった。
えっ?異世界とか言っちゃっていいの?
『あ、そうだ。私の名前はレックス、これからレインの側にいるから、よろしくね♪』
そう言って、虹色の精霊様改めレックス様はウインクしてきた。
ちょ、なんか軽くないこの精霊さん(汗)
ブックマークありがとうございます。
少しずつですが頑張ります(๑>◡<๑)