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異世界と私と精霊  作者: 朱鷺
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光の精霊 ルクス

―――――もってあと何年なんだ…

――――もっと精霊を捕まえろ!

―――――しかしこの辺りにはもう精霊が…

――――ならば侵略して精霊を奪ってくればいい!!

―――そんなことをしてはこの世界がっ――――

―――――うるさいっ!!!ではどうすればいいんだ!そうするしか…あの子が助かる道がっ…



わかってるっ!もう少し頑張って…絶対に俺が見つけてくるから…

リリーナが助かる方法を―――!!

だからもうこれ以上精霊たちの力を奪うのはやめてっ!!




『はっ!』


夢か…いや…もう見つけたんだ…

早くあの精霊を連れて行かないと…。

あの子が助かるにはもうあの精霊しかいない…


どうやって引き離す?

どうやっておびき出す?

俺に捕らえれるのか?

あれは一筋縄ではいかない…何か囮が必要か…

守護している娘を捕らえるのが早いだろうが…あれのガードも固い…

一度、戻って指示を仰ぐ?

しかしそんな時間は…



頭の中でどんなに作戦を考えても最善の方法が見つからない…

気持ちばかりがあせってしまう…。

まだ、リリーナは大丈夫なのか…

まだ、同胞達は無事なのか…

俺はどちらも守りたい…


帝国は憎いが、リリーナは…俺にもっと力があれば…。


『…私を連れて行ってもその子を助けれるかなんてわからないよ?』

え…?


『レ、レックス様…どうして…』

どうしてそのことを?


『その子の状態は見てみないと分からない…しかし、わざわざ帝国に行って力を奪われて死ぬわけには行かないんだ』

なぜ…思っている事を読まれている??

この精霊はなんなんだ?!

俺は未知なる者に恐怖を感じる…。


『もし、害をなさないと約束したら…リリーナを見てもらえますか?』

俺は無理だと思いながらも聞いてみた。


『あははは、害をなさない?無理だね…。君はそのつもりでも…』

『約束します!絶対に害をなさないと!!』

でも彼の言う通り帝国の皇帝は約束を守らないかもしれない…。


『はぁ…。私はこの世界に来たときに誓った…レインだけを守り通すと。君は、いや君たちはそれを邪魔する存在なんだ』

彼の瞳の色が変わっていく…これは俺と同じ精霊なのか??


『適当な事は言わないほうがいい…私は同族殺しをしたいわけではなかったんだけどさ。私たちの幸せを邪魔する奴らは、許すわけにはいかないんだよ…?』

彼の周りが黒いオーラに包まれていく…俺は恐怖から汗が流れる…。


『あぁ…そのおびえた顔…いいね。君を殺した後に帝国の奴らも皆殺しにしてあげる…君が守りたかった子も…ね?』

彼は俺の表情を見てうっとりしたように見つめてくる…。

ああ…俺は触れてはいけないものに触れてしまったのか…。


『ふふふ、君以外の精霊は助けるよ…心置きなく死んでね…。』



とても綺麗な笑顔で彼は私に―――――。


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