フレイア・ジョシン
私はフレイア・ジョシン伯爵令嬢で~す。
今、私はものすごくテンパッてますわ!早く、サナリア様に相談しなくてはっ!
「サナリア様~きいてくださ~い」
「フレイアどうしたの~?」
サナリア様はこの国の第一王女なのですが、私とも仲良くしてくださるとてもお優しい方なので~す。
「フレイア様、お顔が赤いようですが大丈夫ですか?」
あら、レイン様もいらっしゃったので~すね!
レイン・ヴェルナーグ様。この国の第一王子アヴィル様の婚約者様。この方もとても面倒見が良い方で~すわ。
「だ、大丈夫で~すわ!私、お二人にご相談したい事がございますの…」
はずかしさから少しもじもじしてしまいしたわ…
そう、ご相談したい事…最近出会ったミスト・アンイオス様のこと…
「私、おかしいんで~すの…」
サナリア様とレイン様は顔を見合わせた。
「「ミスト様のことでしょう?」」
二人の声がそろった…
「ふぇ!な、なんでわかりましたの??」
私はドキッとした…。
「わかるよ~ていうか、フレイアわかりやすすぎだよ~」
そ、そんなに顔にでていたのでしょうか?
そう…ウルルネア洞窟でミスト様に助けられてから、私は彼のことが頭から離れないので~す。
最初はあんなにナヨナヨして頼りなさそうな方でしたのに…私を守ってくださった姿は…
思い出したらまた顔が熱くなって来る…
「にやにやしちゃて~」
はっ!お二人ともいらっしゃったのでした!
「私、ミスト様のことを思うと…眠れなくなってしまうので~す…たすけてください~」
『あらあら~いいわねぇ~』
サナリア様とレイン様ではない声が聞こえた…
「カリーナ…」
そういえば、サナリア様には風の精霊様が加護してらっしゃるのでした!
『フレイア~それは恋よぉ~うふふ~』
こ、鯉。ではなく恋!!
私がミスト様のことを…?
『いいよね~ほほえましいわぁ~精霊は恋愛感情っていうのがすくないのぉ~。でも私も…』
あら?あらあらあら?カリーナ様もしかして…好きな方が??
「カリーナ~。師匠にははっきり自分の気持ちを伝えないと無理だと思うよ~」
え?師匠ですか?サナリア様の師匠っていうと…
『いえないですぅ~レックスさまは…』
「カリーナ様…やっぱりレックスの事を…」
あ、カリーナ様が真っ赤になっていく…精霊様でもそういう気持ちもってるんで~すね~。
あぁ、カリーナ様動揺して突風が吹いてしまってますわ~。
『ち、ちがいますぅ~わすれてください~レインさまぁ~』
そういってカリーナ様はどこかへ行ってしまった…。
「ん~。フレイアもさ~、カリーナみたいに心の中で溜め込むんじゃなくて自分から積極的にアプローチしたらいいんじゃないかなぁ?」
「アプローチで~すか?」
「そうだよ~、洞窟で助けてもらったお礼がしたいとか言ってさ~デートにさそっちゃえ~」
デ、デデデデデデデート!女の方から誘うなんてはしたなくないでしょうか…
「あ、私レックスにお願いしてミスト様が興味あるところとか調べてもらうよ!」
なんだか、レイン様ももりあがってきてしまってます~。
でも、確かに助けてもらったので~すから…お礼はしなくては…そう、これはお礼なので~す…お礼お礼…。
こうして、私はお二人に乗せられて、ミスト様にお礼をするためデートにさそうのでした…。




