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異世界と私と精霊  作者: 朱鷺
33/52

問いただしました…

ブックマークありがとうございます!

ゆっくりですが頑張ります。

「…はぁ、疲れた。」

サナリア様がしゃがみこんでしまった。


『ごめんね~。ちょっとミストの能力を見極めたかったんだよ~』

「…え?ぼくですか?」

ミスト様は戸惑いを隠せない。


「あ、ちょっといい?レックス。先にヒュドラと戦ってた人たちがいなかったんだけど…もしかしてヒュドラに…?」

食べられちゃったんだろうか?と不安になってしまった。


『あぁ。守るのもめんどくさいし、カリーナに言って先に洞窟の入り口に転移させてたよ~』

そうなんだ…ちょっと安心したわ。


『さて、ここにいる皆はこれから私が言うと事は他言無用でね。』

ん?なんだろう??それぞれがレックスの言葉にうなずく。


『ミスト、君は人と精霊とのハーフだね?炎の槍を出したとき君の瞳は火の精霊のように深紅になっていた…普段は緑なのにね。』


「「「え?」」」

「…はい。魔法を使う時は自分の精霊の力が出てくるので…瞳の色が変わります」


精霊とのハーフ…お父さんかお母さんが精霊って事?

『ふむ、精霊が人と偽って結婚した感じなのか、それとも分かっていて…?ん~そんなのはどうでもいいか…。』

「…母の名は、レーニ」

『レーニさまですって??高位の火の精霊様じゃないですか~。あれ?そういえば最近お姿を見なくなったと聞いたことが』

「ええ、そうです。ぼくを産んで母は消滅しました。」

…話についていけないわ。どういうこと??


「確かに、かつては高位だったのかもしれません。ある帝国からこの国に逃げてきた頃の母は、弱っていたんです。この国はとても精霊にもやさしい国です…。少しでも回復できればよかったんですが、この国でも、回復の見込みがなく消滅するのを待つだけならばと…ぼくを産んだんです。自分の記憶を引き継ぐ者として…。父は母の最期の願いを叶えたに過ぎません」


『ふむ、その帝国では精霊に対して何をしている?』

レックスが険しい顔になっている…高位の精霊が消滅まで追い詰められるほど弱っていった…この国では精霊から人に力を貸してくれる…。自分達が消滅するほど力を使う事はまずないだろう。じゃぁ、その帝国がしている事はこの国とは逆の…?


「…今はまだわかりません。私の力も安定しておらず記憶もとぎれとぎれなのです…。」

『そうか…記憶が戻ってきたら早めにおしえてくれるかな?この国も他人事ではすまなくなると思うからね。私も知っている精霊に話を聞いてみることにするよ』

「は、はい。よろしくお願いします。」

レックスは私と共に異世界からきた精霊だ…昔からここにいる精霊たちのことが詳しいわけではない。この世界の知識はカリーナ様やアクア様のほうが上だ。

私ももう少しこの国以外のことを調べてみよう…。





バタバタと足音が聞こえた…


「みんな、無事か!?」

あ、先生がた…そうか、カリーナ様が戻した生徒達が先生に連絡したのね。

私達は顔を見合わせて・・・



「「「「大丈夫でーす」」」」


にっこりわらって返事をした。

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