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異世界と私と精霊  作者: 朱鷺
32/52

ウルルネア洞窟

「レックス…貴方まさか…」

『まぁ、レインとりあえず戦おうか~?』

私達が戦闘態勢に入ったところでサナリア様たちが追いついてきた。


「ヒュドラ!?」

「まじで~すか~!?」

「ひぃいいいいいいい!!!!」

サナリア様、フレイア様、ミスト様が順に叫んだ。


『あはははは~さぁミスト!君の見せ場だよ~』

レックスは楽しそうにミスト様に叫んだ…。

ミスト様、大丈夫かしら…?


「4人で9つの頭なんて!!」

『私とカリーナもいるから6対9だ!問題ないさ~。まぁ私とカリーナは危ないときだけ手を貸そうかな~♪』

「師匠の鬼ぃいいい~!!」

サナリア様はいつもより余裕がないようだ…


「うわああああん~こっちこないでぇええええ!!ライジング~!!!」

…うわぁ、フレイア様は逃げながら雷魔法撃ってる。お願い周りを見てください(泣)


「…っ!!はぁ!!」

あれ?ミスト様はヒュドラの動きをよく見て攻撃してる…。顔つきさっきと比べると別人なんですけど??

追い込まれて力を発揮するほうなのかな??

レックスはミスト様の様子を見て満足しているようで…すごい笑顔だわ…。



戦い始めてしばらく経った時…


「いやあああああああああああああ!!!!!」

フレイア様の叫び声が洞窟内に響いた…



「「「!?」」」

ヒュドラの頭が3つフレイア様を囲んでいた。そしてその1体がいまにもフレイア様に襲い掛かろうとしていた―――やばい!


「…ふんっ!!」

ゴオオオオオオ…

ミスト様の声と共に彼の周りが炎に包まれた…


びゅんっ!!

ミスト様から炎の槍がフレイア様に襲い掛かっているヒュドラに飛んでいき、頭に命中した…。

続けて2本の炎の槍を魔法で出しほかの頭に向けて投げている…


…ええ?ミスト様って火属性の魔法使えたの?というか、あの炎の槍の大きさはなんなの??

フレイア様は瞳に涙を溜め呆然としていた…


「あ、あの…フレイア様、大丈夫ですか?」

そういって、ミスト様はフレイア様に手を差し出した…。

もう、いつもの頼りなさそうなミスト様に戻っていた。

フレイア様はそっと…ミスト様の手を取り立ち上がろうとしたが足に力が入らずよろけてしまった。

ミスト様はそんなフレイア様の腰に手をやり自分のほうへ引き寄せた…。

「無事でよかったです」

ミスト様はそういって、フレイア様に微笑みかけた。

ああ…フレイア様の顔が真っ赤になっていく…。アレですね!恋のはじまりですね!?

「…あ、ありがとうございますぅ…」




『ふふふ、ミスト…やるねぇ。』

ニヤニヤしながら成り行きを見守るレックス…。


「師匠~私のことわすれてますぅ~!!!」

あ、サナリア様がまだ戦ってたんだったわ(汗)


『ごめんごめん~【フリーズロック】』

ピシィ!!

レックスがヒュドラを氷で固めた…


『【ライジングボルト】』

ドカーン!バリバリバリ…

凍りついたヒュドラに雷を落としばらばらにしてしまった…






あぁ、レックス…一人で余裕だったんだね…



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