表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界と私と精霊  作者: 朱鷺
30/52

新しい友人

「レイン~今日の課外学習どこだったかしら?」

あれから1ヶ月経ち学園生活はだいぶ落ち着いてきた。今日は魔物討伐訓練のため、学園近くの【ウルルネア洞窟】に向かう事になっていた。


「ウルルネア洞窟ですね。水系の魔物が多いと資料に書いてありました。」

「ウルルネアかぁ~雷属性が効きそうね~」

風属性のサナリア様は少し苦手な相手だ。


「そうですね、雷属性…」

私は、あのときの(リシアの攻撃)衝撃は正直、トラウマになっていたのだ。

自分でも雷属性は使えるけど…できたら使いたくないな…。


「まぁ、パーティーの人の中に雷属性持ってる人がいるといいよねぇ~」

サナリア様は私を気遣うようにそう言ってくれた…。


「こんにちは!今日一緒にパーティーを組む方で~すよね?」

後ろから明るい声がした。


「あ、フレイアじゃん~」

「まぁ!サナリア様じゃないで~すか!」

ん?サナリア様のお知り合い?


「あぁ、紹介するね。フレイア・ジョシン伯爵令嬢よ」

「フレイア・ジョシンで~す!よろしくお願いしま~す。得意な属性は雷で~す」

「私は、レイン・ヴェルナーグです。どうぞよろしくお願いいたします。」

フレイア様は金色の目を見開いて私を見た。


「まぁ!貴女がレイン様なので~すね~!私お話したかったので~す!お友達になってくださいませ

~」

はぇ?私ってそんなに名前しられてるのかしら?


「あらあら~?もちろんレイン様は有名で~すよ!第一王子の婚約者様で、()()レオン様の妹君なんで~すから!」

ふふふっとフレイア様は笑った。

…え?()()ってどういう事?お兄様なにかやらかしてるの?


「あらあら?レイン様はレオン様の功績をご存知ではないので~すね?」

「え、ええ…」

功績?という事は悪い事ではないのかしら…


「討伐訓練で訪れた干からびた町で水不足に悩んでいた町の人たちに心を痛め、精霊様の力を借りてその町に大きな水源を地下から掘り起こしたので~すわ!」

…井戸を掘ったって事かしら?


「その町にはどの術者に調べてもらっても水源なんてなかったそうなので~すわ」

んん?どういうこと?


「その町は大昔、高位の水の精霊様を怒らせてしまい精霊様から見放されていたので~すわ!」

ほうほう…それなのにいままでその地に町の人がいたこともびっくりだわ…


「レオン様はその水の精霊様を説得してその地にもう一度とどまってらうことに成功したので~す」

怒って離れてしまった精霊様を再びその地に戻す事は容易ではない…なるほどお兄様すごい事をなさったのですね。


「しかも!水の精霊様はレオン様に求婚したそうで~すわ!」


は?求婚??


「でもレオン様は婚約者がいらっしゃったので、すぐに断ったそうで~すわ」

一途でいらっしゃいますのね!とフレイア様はうっとり顔だ…

お兄様、本当に水の精霊様に好かれやすいのですね…


「あの、それっていつの話なんでしょうか?」

「レオン様が14のときと伺っておりますわ~」

お兄様そんな事何にもおしえてくれなかったわ…


…そして、お兄様の武勇伝を延々と話し続けるフレイア様…いつ終わるのでしょうか?


「…ごめんね、レイン。この子しゃべりだしたら止まらないのよ…」

サナリア様がポツリと呟いた…

あ、はい。途中で気がつきました。

フレイアはレイン達と同じ13歳です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ