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異世界と私と精霊  作者: 朱鷺
19/52

歓迎パーティー1


「――――それでは一度寮に戻り、この後の歓迎パーティーの準備をしてください。」


入学式が終わりそれぞれの寮の部屋に戻る。

このパーティーは婚約者がいる人は婚約者にエスコートされ、いない人は各自でエスコート役を見つけなくてはいけない。

私はもちろんアヴィル様がエスコートしてくださる。


「レイン、じゃぁまた後でね!」

「はい。また後でお会いしましょうサナリア様」

サナリア様の婚約者はまだ決まっておらずエスコートは異母弟のダリル様がすることになっているそうだ。


「サナリア、パーティの前にむかえにいくからな~」

「よろしくね。ダリル」

ダリル様は腕を振りまたなーと笑顔で部屋に戻っていった。

さて、私も戻ろうかな。


――――

「お嬢様、ドレスはアヴィル殿下から送られたもので良いとして、アクセサリーはどうしましょう?」

メイドのコーラルに問われ…

「そうね…アウイナイトの首飾りもってきてたかしら…?」

「アヴィル殿下の瞳と同じ色の宝石ですね!はい、準備いたします」


『本当にレインはアヴィルが好きだな~』

「レックスったら…あ、そうだレックスに聞きたいことあったんだ。」

『ん?なに?』

「精霊もその…恋愛とかするの?」

『れんあい~?あ~人間みたいに結婚っていうのはないけど…気が合えば子供とかできるよ?』

「そうなんだ…じゃぁレックスも…」

『私?うう~ん今のところそんなの考えたことないなぁ。この世界で私は異質な精霊だからねぇ』

「そうなの?」

『そうだよ~。まず虹色…全属性の精霊なんていないからねぇ。昔いったと思うけど私はイレギュラーでレインにくっついてこの世界に来たわけだからさ。前世は神の一種だったわけだし私にはそういう(恋愛)感情はあまり持ってないんだよ』

レックスは気にしないで…という顔で私に微笑んだ。

「うん…」


コンコン…

「はい、おまちくださいませ」

かちゃ

「やぁ、レイン迎えにきたよ。」

「御機嫌よう、アヴィル様」

アヴィル様は私を見て

「うん、やっぱりそのドレスを贈ってよかった。よく似合ってるよ。アクセサリーも…嬉しいな私の瞳の色だ。」

と、とてもいい笑顔だ…

「ありがとうございます…」

「ふふふ、私の婚約者はどこまで私を魅了するのかな?抱きしめたいが、せっかくのドレスが皺になってしまうから今はあきらめるよ…」

アヴィル様が妖艶に微笑み、私の頬にキスをした。やばい、パーティーが始まる前に私のHPが0になってしまう…


「あ、あの…」

「そろそろ時間か…仕方ないでは行こうか?」

「はい…」

こうして私はアヴィル様にエスコートされ会場へ向かった。








―――――そして今、私のドレスはなぜ赤く染まっているのでしょうか?




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