おばあちゃんは不思議だった
初めて物語というものを書いてみました。
昔、おばあちゃんが言ってたことがある。
『零音ちゃん、おばあちゃんはこの木彫りの猫から小さい子が出てくるのを見たことがあってねぇ…今は私には見えないけれど、また姿が見たいわねぇ。零音ちゃんになら姿を見せてくれるかもしれないわぁ』
え?それは幽霊的な??おばあちゃん、私幽霊なんてみたくないわ(汗)
おばあちゃんはとても不思議な人だった、子供ながらにそう思ったのだ。
数年後、おばあちゃんが旅立った…天寿をまっとうしたのだ。
みんなが泣いている中私はそれどころではなくなってしまった。
見てしまったのだ!
おばあちゃんの大事にしていた木彫りの猫から何かが出てきたのを…それは、ぼんやりとしていて小さな子供のようだった。
おばあちゃんの葬式が終わってもその子はうちにいた。見えないふりしてほっておいたけどその子は私が気になるのか嬉しそうにちょこちょこと付いてくる、話はできないみたいだ。最初は怖いと思っていたのだけれどしばらくしたら慣れた。特に何もして来なかったから。
おばあちゃんが亡くなってから7年が過ぎた。
私は19歳になっていた。
あの子は今も私のそばにいる…たまにどこかに行ってるのか姿が見えない時もあるけど、私もいつか見えなくなるのかなぁ。
おばあちゃんもいつのまにか見えなくなったって寂しがってたもんね。
なんて考えながら、信号待ちをしてる時あの子が何かを訴えるように私に手を伸ばしてきたー。あの子の手は私の体をすり抜けていた。
あー、やっぱり幽霊だったのかぁ
そして…車が突っ込んできた。
ーあー、これ死んだーーー…。
あの子は私を助けようとしたのかな?
話…できたらよかったのになーー
そして私の意識はなくなった…
話の区切りは難しいです(・ω・`)