第26回活動報告:昼食親睦会
昼食親睦会
活動報告者:海川越郁 覚得之高校一年生 自然散策部 部員
さて、お風呂でさっぱりしたし、奴隷の3人もすっきり綺麗にした。
料理に関しては、思ったよりも材料があったからそこまで、日本と変わり映えのしないものになった。
お昼だし、サンドイッチという手早く食べられるものにした。
ジャガイモもあったからポテトサラダとか普通に作れたのがいいよね。
あ、卵もあったけど、養鶏所とかはなくて草原からとってきているらしく値段は高めだった。
まあ、お金はあるからいいけどね。
「ということで、お昼はサンドイッチになりました」
「へー。思ったよりも種類があるな」
「材料が思ったよりもあったんでね」
「ほう。パンに野菜や肉を挟んだものですか。簡単に出来てそれでいて味も多彩そうですね」
どうやら、この地域ではパンに色々挟む料理という概念がないらしい。
そういえば、お城でもお肉とパンと分けてたし、まだそうい発想がないのかな?
「さ、食べよう!! と言いたけど、まずは奴隷ちゃんたちの紹介をするねー」
そう。
お昼を食べる前にちゃんと紹介をしないとね。
お風呂とか、料理とかでゆーやとダザンさんには軽く顔見せしただけだから。
ということで、まずは私が奴隷を買うきっかけになった、騒いでいた子……んー?
「えーっと、名前、なんだっけ?」
「ファオンよ!!」
「そうそう。ファオン。犬人族っていうやつで、ほれ、犬耳犬耳見せて」
「……いや」
「そういうことは言わないでね。またおっぱいもむよ?」
「……ううっ。わかったわよ」
私が両手をワキワキさせると、大人し犬耳を出した。
このファオン、私よりも年下の癖に私より身長高いし、おっぱいもある。
世の中不公平と思いつつ、好きにできるおっぱいがあるというのは素晴らしい。
と、違う違う。今はゆーやとダザンさんに紹介しないとね。
「こんな感じで、ちょっと素直じゃないけど、元気のいい子なんだ」
「おう。とりあえず、越郁のセクハラに迷惑してるのはよくわかった」
「どういうことだよ。こんなかわいい子に手を出さないとか頭おかしいじゃない!!」
「自分が正しいみたいに言うなよ。とりあえず、ファオンさんでいいかな?」
「……あんたがコイクの言っていたユーヤね」
「ああ、そうだけど」
「もうちょっと、このちびっこの躾しておきなさいよ」
「うん。無理」
「あきらめないでよ!?」
「ふふーん。ゆーやに私はすでに調教済みなのさ!!」
だから、これ以上の改善は無いね。
「そういう誤解のある言い方はやめろ。とりあえず、よろしく。越郁はこういう生き物だと思った方がいい」
「……はぁ。まあ、ごみみたいに扱われそうにないからいいか。よろしく、ユーヤ……様って呼んだ方がいい?」
「いや、越郁と一緒で呼び捨てでいい。虐げるつもりはないし、手伝いが欲しいからね」
「うん。わかった。コイク以外のユーヤ、ヒビキはまともそうでよかったわ」
「ちょっと、そこの2人。私がなんだってー!!」
ヘンタイみたいな言い方は納得できない!!
私は断固講義をする!! と思っていると、響せんぱいが間に入ってくる。
「はいはい。そこはこれからの日々で越郁君が証明していくといい。それよりも他の2人の紹介が先だろう?」
「むう。それもそうだね。今は早くご飯を食べたいし、こっちの2人が、ツーチとアンだよ」
私がそう紹介すると、頭を下げる2人。
ファオンみたいに反抗的ではなく、従順な感じだ。
ブロンドのツインテールがツーチで身長は僕よりも上、胸もそれなり。うん自分がどれだけ子供体型かわかるね。くそう。外国のガキは発育がいいよね。
ちなみにファオンもツーチも私よりも年下。
で、最後のアンがロリ爆乳という分野で、私と同じぐらいの身長でおっぱいドカーンな少女。
なんか、牛人族とのハーフみたいで、人族が強いんだけど胸はでかくなったとか。
牛人族とかいるのね。うへへへ……。
髪型もロングの銀髪をおさげに編んでいる。大人しめの子だ。
ま、これで爆乳、巨乳、普通、ペタンコとそろったわけだ。
これでゆーやも目移りしないだろう。
「ツーチです。よろしくお願いします」
「ア、アンです。よ、よろしくおねがいひましゅ!!」
僕の紹介が終わったのを確認して今度は自分で自己紹介をする。
ツーチはまだ硬いかな? アンは噛み噛みで可愛いね。ああ、アンはもちろんこの中で最年少。間違いなくロリ巨乳。
それでも僕と同じ身長なのが憎いけどね。
「よろしく2人とも。さて、挨拶も済んだし、さっさと食事にしよう。3人もこのサンドイッチ作るの手伝ってくれたんだろう?」
「そうよ。私たちも頑張ったわよ」
「こら、ファオン。何度もいうけど主様たちに失礼なことを言うのやめなさい。ユーヤ様、申し訳ございません」
「あ、あわわ……。ご、ごめんなさい」
うむ。
この元気のいいファオンと、委員長気味のツインテールのツーチ、そしてロリ巨乳のアンの3人は見事な連携を取っているといってもいいだろう。
「まあ、そこらへんは食事の後で話し合おう。まずは、食べよう。いいよな、越郁? 先輩は何かありますか?」
「私はいいよ」
「僕も構わないよ」
「じゃ、最後に僕の横にいる人の紹介だね。この人はリーフロングのガーナン辺境伯様に仕えている騎士のダザンさんです」
「どうも、ご紹介に預かりましたダザンと申します」
ダザンさんは特に奴隷に嫌悪とかはなく普通に礼儀正しく挨拶をする。
うーん、なんかこうイメージとは違うね。
奴隷なんてーって思ってたけど、あまりそういうタイプは見かけない。
あの奴隷商のおっちゃんだって、普通に気のいいおっちゃんだったしな。
現場で見るとやっぱり違うことがあるねー。
「え? どこかで見たことあるかと思えば、辺境伯様仕えの騎士様!? 本物!? ええ? じゃ、コイクたちはなによ!?」
「も、もしや、コイク様たちは、お城仕えの貴族様ですか!?」
「ふ、ふぇぇ!? き、貴族様ですか、も、申し訳ございません!?」
ありゃ?
なんか3人ともビビり始めた。
うーん、奴隷側から見たらやっぱり貴族とか怖いのかな?
「はは、はぁ。まあ、リーフロングの町以外は奴隷の扱いはそこまでよくありませんからな。彼女たちの反応が普通ですな。まあ、こんなことで罰することなどありませんので、緊張なさらず。主は私ではありませんしな」
「は、はぁ。で、でもダザン様のような騎士様と知り合いって、コイクたちは何者なの?」
ファオンがそういうと他の2人もこちらを見つめてくる。
「説明はまたあと。今はさっさとご飯を食べる。お腹すいた」
「あ、はい。失礼しました」
「ま、まずはご飯でした」
そういって、ツーチとアンは席を慌てて立つ。
「どうしたの?」
私はその二人の行動を理解できなかった。
なにか忘れ物でもあったっけ?
でも、せんぱいは察したようですぐに口を開く。
「2人とも、一緒に食事をとるんだよ。僕たちはそういう非効率的なことはしないし、君たちに必要のない我慢をさせるつもりもない。さあ席に戻って」
「そういわれるのでしたら……」
「あ、ありがとうございます」
なるほど。
奴隷は一緒に食事をしてはいけないってやつだね。
うん。せんぱいのいう通り、そんなルールはくそくらえだ。
皆で一緒に食べたほうが美味しいし、楽しいからね。
1人で食べる時も必要だけど、今はそういう時じゃないからね。
そういうことで、せんぱいに言われた二人が席に着いたのをみて……。
「じゃ。お昼ご飯食べようか。いただきます」
「「いただきます」」
「「「女神様の糧に感謝いたします」」」
と、いただきますが私たち日本人メンバーで、後半がダザンさんと奴隷の3人の挨拶。
お城でも見たけど、この地域はなんか女神様一神教みたいな感じで崇めているらしい。
たぶん、この女神が私たちを呼んだはた迷惑な存在なんだろうけど。
いまは、この異世界の調査が先。女神をしばくのはちゃんとした調べが終わってから。
そんなことを考えながら、作ったサンドイッチにかぶりつく。
ん。普通にうまい。
けど、あれだね。
野菜とかは、あまり味は良くない。なんていうかな、こう一味足らないというか。
せんぱいのいう通り。品種改良をした現代地球の野菜と比べたらだめだね。
でも、調味料とかあるからごまかせる。
まあ、私たちの感想はこういうもんだったんだけど、マヨネーズとかソースとか、ドレッシングの味付けをしたものを初めて食べた、こっちの人はそれでも十分に美味しかったみたいで……。
「ナニコレ!? この白いの美味しい。べたべたするだけじゃなかったんだ」
ファオンはポテトサラダに混ぜたマヨネーズに驚きつつもがぶがぶ食べている。
マヨネーズはそんなに食べると太るぜい? 油の塊みたいなもんだからね。
ま、奴隷でがりがりだったしいいかな?
「このお肉にかかっている茶色の液体は程よい酸味で美味しいですね」
ツーチはそういいながら、鳥肉をソース付けして挟んだサンドイッチをもくもく食べている。
ちゃんと他の野菜入りのサンドイッチにも手を出しているのでこっちはいいかな?
やっぱり優等生タイプだねツーチちゃん。
「お野菜がこの粒粒の入った液体をかけるとおいしいです」
最後にそういって、野菜サンドをはむはむと小動物のように食べるのは、ロリ巨乳のアンちゃん。
その姿はかわいいが、おっぱいに肉料理とかは関係ないか。
やっぱり牛人族とのハーフってのが原因であり、血筋が問題なのか。
私の母さんは……、それなりにあるんだけどなー。なんで私ペタンコなんだろう?
ポインポインと巨乳を揺らしながらサンドイッチをおいしそうに食べるアンを見て、世の中の無情を考えていると、ダザンさんもサンドイッチに関して口を開く。
「うん。やはり思った通り美味しいですね。パンに野菜や肉を挟んだだけだというのに。いや、この調味料もいいのでしょうが。私はこのマスタードというのがいいです。この辛み癖になりそうです」
「そりゃよかったです。鳥肉にマスタードをかけると美味しいですよ。僕のおすすめです」
「そうですか。確かに、野菜より肉にこの辛さは合いそうです」
ゆーやにそういわれて、マスタードを塗って、鳥肉サンドを食べるダザンさん。
「んー。美味いですな!! 手軽で、パンにはさむことで、手も汚さないで済む。便利な食べ物ですね。パンにはさむものを考えれば、長期間の保存にも使えるでしょう。これは、ガーナン様にいって兵の食改善ができそうです」
どうやら、ダザンさんにも気に入ってもらえたようだ。
そんな感じで、7人で楽しく食事をすませて一息つく。
「あー、美味しかった。コイクのいう通りにして不安だったけど、料理上手だったんだ」
「だから、ファオン。ご主人様たちが寛大とはいえ、もっと……」
「うるさいなー。コイクもユーヤもいいって言ってんだからいいだろう」
「それは2人がお優しいからであって、私たちがそれに甘えていると、主様たちが舐められるのです。そのようなことは絶対避けるべきです」
そういって、火花を散らせるファオンとツーチ。
「あわわ……。2人とも落ち着いてください」
それを見て慌てるロリ巨乳のアン。
そう、ロリ巨乳のアン。
大事なことだから二回言った。
と、そこはいいとして、ふむ……。
私の評価が上がったのはいいけど、なんかファオンとツーチは噛み合わないね。
これはちょっと話しておかないと、不和の原因になるかな?
どっちもどっちなんだけどね。
ファオンはもうちょっとツーチに気を遣えばいいし、ツーチも私たちが顔をしかめてないのだから、注意しなければいい。
まあ、ファオンは元冒険者みたいだったし、ああいう態度が舐められないために必要だったりしたんだろうし、ツーチも私たちを主として認めているからこそ、同じ立場のファオンに厳しく言ってるんだろうけど。
うむ。難しい問題だ。
何をどうすれば解決になるんだろう?
だが、思わぬ方向で決着がつくことになる。
「では、ファオンは主様たちが、ファオンの態度で叱責を受け、失脚していいというのですね?」
「え? なんでそんなことにつながるんだよ?」
「つながるでしょう。礼儀もできない奴隷をつれているなんて、主様たちの器を疑われますし、今後の収入に影響が出てくるでしょう。貴族というのは横のつながりが大事ですから。ファオンだって冒険者ギルドで冒険者として働いていたならわかるでしょう。仕事を達成できないような冒険者に仕事を回すことはありません」
「うっ。それはそうだけど……。失脚したからって……」
「失脚すれば、私たちは再び売られることでしょう。今度もこのような待遇を望めると思うのですか?」
「あ、ぐっ……」
「正直な話。私は今の主様たち以上に優遇していくれる人はいないと思っています。その主様たちが不利益になるような行動をとるなら、私はあなたを許しません。というかさっさと売っぱらうように進言します。邪魔でしかありません」
ギンッ!!
と鋭い目で睨み付ける。
うん。なんというか言ってることはなんか違うけど、こっちの常識に当てはめると当然なのかダザンさんもうんうんとうなずいているし、まあ、礼儀のなってない人がいると日本だってなんだこいつって思うよね。
そういうやつか。
反論の余地なしってことか。
私がそんな風な感想を抱いていると、せんぱいがこっちに顔を寄せてきてつぶやく。
「……あれだね。奴隷としてではなくても、雇用主と雇用者としては基本的な礼儀をって奴に当てはまるんだろうね」
「ああー。これってバイトがため口で店長に色々言ってる感じ?」
「それに近いと思うよ」
うん。そりゃだめだ。
ゆーやもせんぱいの話を聞いていたのか、うんうんとうなずく。
「優しさと、甘さは違うってところですね。ここはびしっと言った方がいいか」
「ゆーやがファオンに言うの? 私がちょっと甘やかしたのが……」
「まあ、賛同したからな。ただの友達ノリで返答したのは僕も間違いないから」
そういって、ゆーやが涙目になっているファオンと、冷ややかに起こっている委員長ツーチの間に割って入る。
「そこまで。僕たちもちょっと認識が甘かったみたいだ。ファオン、ツーチのいう通り礼儀がなってないのはダメだ。ここに僕たちだけならよかったけど、ダザンさんっていうお客さんもいるからね。そういう所のけじめはちゃんとつけよう」
「あ、うん。ごめ……いや、すみませんでした」
流石にツーチの怒涛の言葉に戦意を喪失していたファオンは犬耳をペタンとしてすぐに理解してくれた。
うむ。可愛い。
「ツーチも気を遣わせてごめん。僕たちが言うべきだったね」
「いえ。主様たちは初めて奴隷を購入された様子。戸惑うのは当たり前です。そこを補ってこそ良き才能奴隷というモノです。私はそういう礼儀などを覚えているということで、購入されましたから」
「はぁー。越郁もそこら辺を考えて買ったのか」
え?
いや、適当におっちゃんに見せてもらって、こうぴぴーん!! と直感が叫ぶ子を選んだわけで、そんな意図があったわけでは……。
「はい。コイク様は聡明でいらっしゃいますし、このファオンですらちゃんと話ができるように落ち着かせることができる、人心掌握に長けていらっしゃいます」
なぜか勝手に持ち上げてくれるツーチ。
いい気分だけど、なんかこれ以上はまずい気がする。
「今回のことも私の実力を測るためにファオンを放置されていたのでしょう。それを証拠に、お手伝いとして迎えたアンは私たちの喧嘩が飛び火しないようにご自身の横に匿ってらっしゃいます」
あ、いや。
おっぱいをね。こう、合法的にもむために……。
「そして何より、私たちよりも年上だというのに、そのかわいらしい容姿!! まさに私の求めた主様です!! はぁはぁ……」
あ、あかん。
ただの幼女趣味の変態ツインテールだった。
それがわかったゆーや、せんぱい、ダザンさんは、こっちを無視して話を進める。
「食後は商業ギルドでよろしかったですか?」
「はい。それでお願いします」
「奴隷はもう買ってしまったから、そっちでお願いします」
おーい。
なんか、ツーチがこっちに近寄ってるんだけど、だれか助けてー!!
ファオンでもいいから!!
「アン。見ちゃだめだ」
「え? 何でですか?」
ぎゃー!?
自分からセクハラするのはいいけど、セクハラされるのはゆーやだけなんだよー!?




