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異世界 Ⅷ Ⅸ Ⅲ (マフィア) 仁義なき異世界LIFE !  作者: hikozaemon
序章 モノガタリ ノ ハジマリ
2/22

愚者の集まり②

よろしくお願いします。


現代編2話目です。




しばらくは5人で、仕事や最近の出来事などを話しながら飲んでいたが、騎士崩れの男が「トイレに行く」と言って席を立ってからだいぶ時間が経つ。

しかし、このメンバーは全く心配をしていない、というかスルーである。

騎士崩れの男が、金やオカズ(・・・)を手に入れると、居無くなるのはいつもの事。

色街に行くか宿にこもってソロ活動をしているかのどちらか(・・・・)だからだ。

女舎弟に言わせると、


「騎士崩れの兄さんは性のおサルさん‼︎ いい年してマジ、キモい!!!」(←メチャ早口)だそうだ。


1時間程経ち、女魔術師がいい感じ酔って艶っぽさ増しリベンジとばかりに

アハトを見ながらペロリと舌舐めずりをする。その姿を見た女舎弟が


『ヤバイぜ!このままだと、また(・・)女魔術師の姐さんにアニキが喰われるぅぅぅ‼︎』


と心配しだした頃、このテーブルに近ずく人影があった。

少しくたびれたシスターの服を着た背の高い女だ。

シスター服を着た女の背は180㎝を超え、ヴェールをだらしなく被り化粧もしていれば装飾品も身に付けている。

何よりシスター服の下半身部分がチャイナドレスの様に前と後ろに2本つ"つスリットの線が入っている。しかし残念ながらスリットから見えるのは、シスター服と同じ色をしたキュロットスカートとタイツ、そして脚部のプロテクター(鎧)である。

肌は白く髪の色は明るいグレーで胸元まで伸びている。

胸は女魔術師と同じくらいに大きい。ただ完全に服に隠れているので事実のほどは不明だ。

顔は、水商売(キャバクラ)に1人は居そうな清楚系で美人という感じだろうか。

しかし聖職者の格好に、薄くとはいえ化粧をしているので清楚系であっても "なんちゃってシスター " に見えてしまう・・・残念!

そんな"不良シスター " がテーブルに近ずくにつれズルズル(・・・・)と何かを引きずる音がする。

その進む先にいる客達は

『ブツかってはたまらん!』『ひえ〜、コッチに来てるぅぅ‼︎』 『ヤバイ!移動だ‼︎!!』

とばかりにテーブルやイスごと"ガゴガゴ"と音を鳴らしながら急いで移動している。

そんな恐怖の花道(・・・・・)をゆっくり歩いてテーブルに着くと


「アー君、お久しぶりですね。依頼した品が有ると聞いてますが・・・」


と聖職者の様な、やさしい笑みを浮かべながら不良シスターは言った。

アハトは魔法のバッグから大きな紙袋を不良シスターの目を見ながら無言で差し出す。


すると引きずっていたモノ《・・》を離して両手で大切そうに受け取る。

引きずられていた騎士崩れの男の後頭部が " GON " と音を立て床にぶつかった。

結構イイ音がしたが、そんな事を完全にスルーして


「・・・確かに受け取りました。本当にありがとうアー君。御礼に今夜は朝まde・・」

丁度そのタイミングで騎士崩れの男の意識が覚めムクリと起き

「・・・・・痛かったゾ、不良シスター・・オレのソロPLAYタイムをどーしてくれlu・・」

" DOGON !!!!!!!!! "


肉を蹴る様な鈍い音がして騎士崩れの男は再び気絶した。

(ちなみに騎士崩れの男は宿に向かう途中で不良シスターに捕まったらしい。)


不良シスターは自分のした事を完全に無かった事にして、もう一度言い直す。完全にスルーだ。


「・・ありがとうアー君。御礼は絶対に(・・・)受け取ってね‼︎ 朝まで一緒ni・・」

半分強制的なそのセリフは最後まで言えなかった。途中で


「嫌だねぇ〜発情期の大女は。男と女の色恋戦争(駆け引き)流れ(・・)ってモンがてんで解って無いんだから。 そんなんだから、万年男日照りなのさぁ〜」


と女魔術師がタバコの灰を灰皿に落としながら言う。 ( お前が言うな!アハト心の声)


「あらあら、・・・そーいう女魔術師は男を罠にハメないと相手にもしてもらえませんもんねぇ〜!フフフフ、今年は何人(・・・・・)に逃げられました?・・ププッ」(怒りの擬似連1回目)


「・・・これだから性職者(・・・)は嫌だねぇ〜。おっと、ゴメンよ、言い間違えたヨ!・・まぁ〜ぶりっ子ビッチだって事を神様にでも懺悔してみたらどうだい?性•職•者 •サン?」


「ア"ア"ァァア?テメーこそ年中サカってる(発情期)肉食獣(ビッチ)のくせにィ!

男は出来ねえ、結婚出来ねえ、未来がねえのトリプルHell(地獄)じゃねーか‼︎ 地獄に行って悪魔とFu◯kでもシテやがれッ!!!」 (怒りの擬似連2回目)


澄ました顔が、女暴走族(レディース)か女ヤンキーかと云わんばかりの鬼の形相に早変わりし、聖職者にあるまじき中指を立てたジェスチャーをする不良シスター。


そのセリフを受け、頬を引きつらせながら女魔術師が言う。


「あ〜嫌だ嫌だ。・・アハト〜、こーんな怖〜い顔したアバズレなオバさん・・じゃ無くて尼さんはほっといてさ〜私と朝まで飲もうよう〜」


「アー君!そんな行き遅れ地雷ビッチと飲むと、喰われた上に人生の墓場すら生温い地獄に直行ダゼ!?アタシの方がイイって‼︎」 (怒りの擬似連3回目)


話しが飛び火したアハトはというと、瞑目している。足は若干震えているが・・・

それもそうだろう!パチンコでいえば怒りの擬似連3回で激アツで有る。これから起こるであろう嵐というかハリケーンという激アツダブルリーチを、ハズレる事を祈りながら動かず耐えるしかない。何せ、どちらが当たろうと哀しい人生16R(ラウンドにまっしぐらだ。

心の中は『俺を巻き込むなアアアア!このビッチ共がーーーー!!! このリーチはアツ過ぎるぅぅぅ〜』と絶叫しているだろうが。


相手のセリフをスルーしつつ自分の吐く言葉に毒を入れたセリフを言う女魔術師に、不良シスターの怒筋も倍に増える。

女魔術師の引き攣りは顔から全身に移り、吸っていたタバコを" クシャリ " と握り潰してしまう。


まさに一触即発!この危険地帯に漂う異様な空気に騎士崩れの男も、もう一度目を覚まし事態を把握すると『ウム』と頷きコソコソと匍匐前進でバレない様に逃げようとしている。

客はとっくに避難済みでマスターもカウンター下の安全地帯(シェルター)に逃げ込んでいる。

女剣士はヤバイ空気を感じトイレに避難。その際に『あッ、女剣士の姐さん!俺も連れションするゼ!』と女舎弟は兄貴分を見捨てて離脱。


「天は我を見放したか・・・・」←(ヤセ我慢してカッコ付けます。)

と上を向いて一筋の涙を流す。←(どーやって逃げるか必死に考えてます)


『・・・3P・・勝負・・・』『・・テク二・・・が上手い・・』『・・・判断・・・回数・・』『・・ギブア・・・朝まで・・・』


2人から恐ろしい言葉が聞こえガチで全力ダッシュで逃げ出すアハト。←(顔はムンクの叫びです)


トイレの出入り口から女剣士と女舎弟が頭を縦に並べて様子を伺っている。女舎弟は『アニキィ〜すまね〜』とつぶやきながら。そして、

「・・あっ! ・・逃げた・・・」とポツリとつぶやいた。



お読み頂きありがとうございます。

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