21day2
今日も今日とて歩く。ここで拠点を築き、32日目まで耐えると言うことも考えられるかもしれないが、こんなところでゾンビに襲われれば一堪りもないだろう。
「けどなんもないなぁ」
だがそうとわかっていても、動くものは僕たち以外ないなかで歩き続けると言うのは暇すぎた。
「あなた何かあってほしいの」
「いや、あって欲しくはないけど、ないのもないのでなんかいやなんだよね」
車などが走っていれば、車の種類で話をしたり、鳥が飛んでいたりすれば鳥について話をしたりできたかもしれないが、そんなものはなく。かといって雑談でもすればいいのかもしれないが、ずっと一緒にいる相手と何を話せばいいかわからない。そしてあり得ないかもしれないが話し声でゾンビに気づかれたらこんなにのんびりとしては要られない、だから黙々と歩いていく。
「あっ」
そして見つかる、ガソリンスタンドだ。まだ日は高い。だがガソリンスタンドには何かいるようだった。
「車が止まってる」
ガソリンスタンドのそばには迷彩柄の車が止まっていた。前によった時はそんなものはなく。誰か生きてる人がいるのかもしれなかった。だから一応見えないように車の影に隠れる。
「あなたどうしよう」
どうしようと言われても、戻るわけにはいけないから進むしかなかった。
「誰もいなかったらいいけど」
一応銃を構える。ショットガンだ。ついでにこれのマガジンを確認すると後3本で半分を使ってしまっていた。
「あなた私は」
「ならこれお願い」
そう言って、紗枝にスナイパーライフルを渡す。
「ここで僕が危なくないように援護して」
「うん怪我しないで」
「分かってるよ」
「パパ菜々美は」
「菜々美はママと一緒にいるんだ」
「うんパパ分かった」
車の影に2人を残し、僕1人でガソリンスタンドに向かう。人がいても人がいなくてもどちらでもいいが、せめて交渉できる相手であればいいが、話ができない相手なら殺さなくてはならないだろう。少しずつ近づくが、人の気配がする。と言うのも物音がするのだ。警戒を高める。できる限り足音を殺す。すると声が聞こえる。
「くそっここにもガソリンがねぇか」
「なら早く北にいけばいいのに」
「仕方ねぇだろ、井上達を待ってるんだから」
「彼らと連絡とれないなら死んでるんじゃない」
「いや死んでないね、あいつら死にそうにないし」
「そうかもな」
姿を見せる。
「井上、やっぱりな」
そこには斎藤と見覚えがある少女がいた。




