13day5
銃撃戦か始まったとはいえ、銃を乱射するようなやつはおらず、静かな状態で始まった。
「紗枝無事」
「うん」
紗枝の様子を見ると、建物の柱に隠れており、即座に撃たれると言うわけはなさそうだ。
「あなたは」
「無事」
僕自身の状態は、なぜかは知らないが、倒れていた自販機の裏で仰向けになりながらかくれている。そのために敵の様子はわからない。
「敵はどこに」
「ごめん見えない」
「わかった」
お互いがお互いに無駄弾を使いたくなく、更に言えば痛みが100%再現されるこの場所で撃たれたくはないと言う心理状態のためか、無理矢理に前に出ようとはせず、お互いにお互いを警戒しあっている状態を続く。
「パパ菜々美が何かできることない」
「ならこの物陰からでないように少し離れてくれない、体の向きを変えたい」
「うん」
菜々美に、少しなれてもらいその場で寝返りを打つように、体の向きを仰向けからうつ伏せに変える。これで敵の方が見やすくなった。自販機の脇から顔を少しずつ出す。敵も同じように隠れているのか見えない、だが火を消していないのか、影が見える。
「4人か」
4つの人影が見えた。要するに敵は4人以上いると思われる。紗枝の方に4本指をたてる。
「うん」
わかってもらえたようだ。
「菜々美他にもパパたちを手伝いたいよ」
「なら後ろから、ゾンビとかが来ないか見ててくれ」
「うん」
ゾンビにこられたら囲まれてしまう、それだけは避けたかった。菜々美に背中を任せ、紗枝と前の敵を対処することにする。だが覗き込んでいるがいっこうに顔を出す様子はない。だから挑発する。
「さっさと出てこいよ」
そう叫ぶが、返事はない。だが人影は見えているのでいないわけではない。
「そうよ、井上との時間の方が大事なの、邪魔しないで」
紗枝も叫ぶが動きはない。だが。
「パパ」
菜々美が叫ぶ。だから後ろを振り向きながら銃を構える。
「くそっ」
ナイフを持った男が1がいた。だから僕はそいつに銃口を合わせ間髪入れずに引き金を引く。ためらいはなかった。




