表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/156

5day3

「一応武器も渡しておこうと思うから2階に寄っていってくれ」

 それと向かう場所を教えられ、その場を後にする。場所はガソリンスタンドのようだ。

「井上危なくないの」

「危ないけど助けてもらったんだから、それくらいの礼はしないと」

「井上がそう言うならいいんだけど」

「それで2階は何があるんだ」

「分かんない、ずっと井上についてたから。けど武器を持ってた人が大勢うろついてたよ」

「そっか」

 階段を降りていくと少しずつだが騒がしくなる。人が大勢いるようだ。

「ここが2階だね」

「そうだけど、なんだここ」

 大勢の人が各部屋の前に並んでいる、何か取引をしている様だ。その脇をすり抜けるかのように、何かが書かれた移動式ホワイトボードを動かしている人がいる。そのホワイトボードには『弾30発=缶詰1つ、銃2丁=缶詰1つ、その他に品も何でも取引します』との文字が。

「取引までしてるのか」

「バーサーカーがいるってことは、あんたが井上か」

 見知らぬ男が声をかけてくる。

「そうだけど」

「ならこっちだ」

 男に手招きされる。それに着いていくと端の方の部屋に案内される。

「石井から聞いてるぜ、斎藤救助のための武器だろう」

「ああ」

「ならこいつだな」

 そう言って部屋の中からMP5と呼ばれる、サブマシンガンを1丁とマガジン5本を取り出す。

「渡すように言われたのはこれだけだな、他に必要なものがあるならここで取引してやるが」

「必要ないかな」

「そうかい、まぁ頑張れよ。あっ、後あんたのバイクだけど1階にあるからな」

 と言うわけで装備を受け取り、1階に向かう。1階は戦場であった。

「防衛拠点は」

「異常なし」

「今日は大変だぞ、お宝がくるんだからな。1匹もうち漏らすなよ」

 騒がしく動き回る、人のなかにバイクを見つける。なので近づくと気付かれる。

「よう、あんたらが救助隊か」

「そうだが」

「お宝をちゃんと運んでこいよ」

「分かってるよ」

「その代わりといっちゃなんだが、お宝さえ持ってこれたら、いくらでもゾンビつれてきてもどうにかしてやる。まあ逆なら見捨てるが」

「そうか」

 激励のようなものを受け、バイクに跨がる。AKもMP5も紗枝に持って貰い、アクセルを回し、ホテルを後にする。

「井上それでとうするの」

「様子を確認してから銃撃って逃げる、紗枝はそっちのちっこいの撃ってくれ」

「うん、分かった、おっきい方は井上に渡せばいいんだよね」

「ああ」

 囲まれているらしいのだ、逃げることに重点をおいておきながら作戦をたてる。そのまま全速力で目的のガソリンスタンドに進んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ