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法騎士シリカと第14小隊  作者: ざくろべぇ
第5章  未来を求める変奏曲~ヴァリエーション~
90/300

 登場人物&世界観紹介:第5章 

第5章に登場した登場人物達や、舞台設定の紹介です。



【主要登場人物】


<獄獣ディルエラ>

魔王の率いた魔物の中でも最強と言われる存在。

"魔王マーディスの遺産"の中に名を連ね、今なお恐れられる怪物である。語り継がれるのはその圧倒的なパワーのみだが、凄まじい攻撃力は触れた人間を一撃必殺で仕留めるものであり、それが最大の武器である。

巨大生物を擁する獄獣の軍勢の中ではさほど上背が高い方ではなく、背丈は2m30cmぐらいだと思われる。赤黒い肌と筋骨隆々の肉体が背高いはずの体を横に太く見せるほどで、鉄鎧を身に着けている。背中に背負う巨大な戦斧は見るからに重いが、それを軽々扱う腕力を持つ。


<百獣皇アーヴェル>

魔王マーディスの遺産と呼ばれる3匹の魔物の一角。

フードに開けた二つの穴からぴょこんと生える猫耳が思わせるとおり、顔は可愛らしい猫のそれで、あまり威圧感は感じない風貌。オレンジ色の体毛に反する青緑のローブ、苔色のマントで、人間の子供にも劣るような小さな体躯を包む。背中からは深緑のコウモリのような翼が生えており、その翼で素早く空を舞う。見た目からは恐ろしい魔物だとは到底思えないが、魔力の扱いに秀でており、その素早い動きも相まって、討伐が極めて困難な厄介者である。




【その他の登場人物】


<ジュスターブ=アユイ=ヴォークラン>

巨大商人団体、アユイ商団の元締め。ラエルカン地方を主戦場とし、世界を又にかけて広く裏表の市場を支配する総大将である。クロムの育ての親のようだが、今現在はあまり接点を設けていない様子。

巨体に首を首を毛皮で包む真っ黒ジャケット、迷彩柄のアーミーパンツ、鋭いサングラスの下には右目を貫く深い傷に加え、首元や指先のゴージャスな装飾品は、まさしく暴力団の親分を彷彿とさせる風体。よれよれの薄くなりがちの黒髪を後ろでくくっており、葉巻がよく似合うのが特徴。


<勇騎士ハンフリー>

エレム王国騎士団の精鋭。50歳前後と思われる。勇者ベルセリウスの同期の騎士であり、いくつになっても童心の抜けないベルセリウスを諌める立場にいたことが多かったらしく、良き友人同士と見える。長い金髪に白銀の全身鎧を装備し、戦闘時には剣身の短いグラディウスを扱う。実力の程はまだあまり見せていないが、対峙した獄獣が名を憶えているほどには、かつての戦役で目覚ましい活躍を見せていたことがうかがえる。




【舞台設定】


<皇国ラエルカン>

復興した南の大国。一度魔王マーディスに滅ぼされた過去を持つが、アユイ商団や各国の協力を経て、かつてのような大きな町の姿を取り戻した。古くは"渦巻く血潮"などの技術を用い、魔王率いる魔物達に対抗した武力の高い国家だったが、現在はかつてのその技術も封印し、高い自衛力のみを持つ国家に生まれ変わっている。南国の温かい気候に相応しく、花と緑の溢れる美しい街であり、高い軍事力に優れる一方で、住み心地のよい都であると定評がある。魔法学者ルーネや聖騎士クロードの故郷であり、平和を祈る石碑が今も皇都を優しく見守っている。


<エトロレンク荒原>

旧ラエルカン地方の一角に位置する荒原。切り立った岩盤や乱立する枯れ木が目立ち、立体的な地層を持つため、魔物達が巣窟とするにはうってつけの場所。魔物達の天然の砦とも言える形であるため、強い魔物達が潜む側面もあり、ここの魔物を掃伐するのはかなりの危険を伴う。忌避されやすい地だが、第14小隊はここに差し向けられる程には名を上げてきた。


<サーブル遺跡>

ラムル砂漠の奥地に位置する遺跡。ピラミッド型の巨大建造物であり、地下深くまで広がるその大遺跡は、人と魔物の軍勢が入り乱れても狭くない広大さ。人類の裏切り者ライフェンが潜伏先に選んだ場所であったが、同時に魔王マーディスの遺産達も潜んでおり、騎士団と帝国兵の連合軍と、魔物達の合戦場となった。


<渦巻く血潮>

かつてラエルカンで培われた、呪われた技術。人の肉体に魔物の血を流し、

人体を変異させ、人を超えた力を宿らせるというもの。被験者は異形の肉体を得るケースが殆どで、結果が日の目を見るより先に命を落とすというケースも非常に多かった。そのためかつてのラエルカンが滅んだ現在、その技術は封印される形となっている。現在エレム王国騎士団で生きるクロード聖騎士が、かつてその被験者として人を超えた力を得た立場として知られている。また、現在生存する旧ラエルカンの生き残りの中では、魔法学者ルーネのみがその極意を知っているとされるが、ルーネもその技術を秘匿している。

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