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法騎士シリカと第14小隊  作者: ざくろべぇ
第2章  彼女に集った七重奏~セプテット~
35/300

 登場人物&世界観紹介:第2章 

第2章に登場した登場人物達や、舞台設定の紹介です。



【主要登場人物】


<クロムナード>

第14小隊に所属する豪傑。26歳。

長く太い槍を軽々と振り回すパワーと、豊富な経験から導き出される立ち回りで戦場を支配する、第14小隊の裏番町。周囲にはクロムと呼ばれる。

騎士階級を持つが、土色のアーミーパンツと、タンクトップの上に黒いジャケットを纏う姿は、荒くれの傭兵を思わせる風貌である。数多くの修羅場をくぐってきた過去を思わせるかのように、年齢とは不釣合いに貫禄のある顔立ち。黒髪と白髪の混じった頭、分厚い胸板と太い腕と脚は歴戦を匂わせ、何よりその巨体は頼もしい。身長は恐らく190cmを少し上回っているが、それでも細く見えない肉体。


<ガンマ>

第14小隊に所属する傭兵少年。18歳。

いつも元気いっぱいで、あまり物事を深く考えず、頭よりも先に体が動くタイプ。シリカ達目上の人に話しかける敬語なども拙く、幼さの目立つ場面が多い。

浅黄色の髪に健康的な肌色は快活な少年の姿そのもので、胸と肩だけ守る軽装の鎧だけ身に着けた姿は、小柄な体格も手伝って、騎士ごっこを楽しむ無邪気な子供を思わせる。ユースよりも頭ひとつぶん小さい上背で、アルミナよりも小さい。戦闘時には、自分の背と同じぐらいの尺の大斧を振るう怪力を見せる。単純な身体能力で言えば、小隊でも1,2を争う。


<キャル>

第14小隊に所属する傭兵少女。小隊では最年少の16歳。

内気な性格で、あまり大きな声で話すことはなく、人と目が合うとよくはにかむ。アルミナとは非常に仲がよく、どちらかと言うとアルミナの方がキャルにべったり。戦闘時には弓を扱い、射手としての腕は非常に高い。

小隊内でも一番の小柄で、身長は150cm弱と思われる。萌黄色のふわりとした長い髪を、桜色のスイートピーを模した髪飾りで彩る姿が、花の妖精を彷彿とさせる。袖のない新緑のレオタードで身を包み、腰に巻いた薄手の絹で太ももを隠す服装。膝に肩に腕にと、晒された肌は広いものの、幼い風貌のせいかあまり色香を感じさせない姿である。


<マグニス>

第14小隊に所属する傭兵の青年。22歳。

厳格なシリカの部下に位置する立場でありながら殆ど言うことを聞かず、いつも遊び回っている。常に飄々とした態度で周囲を呆れさせているが、盤面遊びで魔導士のチータを警戒させる程度には、どこか油断ならない気質を纏っている。戦闘時には身軽な動きで、ナイフを武器に戦う。

赤毛のロングヘアーを肩の下まで伸ばし、淡い橙の余所行きの服装を日頃から着こなし、宝石混じりのネックレスを下げた姿は、悪く言えばちゃらちゃらしたもの。スレンダーな体格と180cm前後の長身、均整のとれた見栄えのよい体格から察するに、女遊びに困らない程度にはモテるのだと思われる。


<ルーネ=フォウ=ファクトリア>

魔法都市ダニームに住まう、"凪の賢者"の異名を持つ高名な魔法学者。

年齢は不明だが、諸々の肩書きから50歳を上回っていることは間違いない。凪という単語で飾られるのとよく似合い、穏やかな気質を常に纏う人物で、ダニーム内のみならず広く愛される人物である模様。

まるで子供のような小さな体に、50過ぎとは到底思えないような童顔である。常時すっぴんで、しわひとつない幼子のつやつやした肌が圧巻。ふんわりした蒼い髪をツインテールにまとめているのが特徴で、えんじ色の法衣が彼女にとっての一張羅である。


<エルアーティ=ネマ=サイガーム>

魔法都市ダニームに住まう、"雨雲の預言者"の異名を持つ大魔法使い。

ルーネと並んで賢者とも呼ばれ、魔法都市内では強い発言力を持つが、日頃は

ダニームの大図書館に引きこもり、読書に耽っている。ルーネとは親友同士であり、彼女をエルアという愛称で呼ぶのはルーネだけである。年齢は不詳だが、ルーネと同じく高齢であることはうかがえる口ぶり。

少女のような風貌のルーネより、さらに小さな体躯である。ぶかぶかの紫色のローブと藍色のナイトキャップを常に着用し、腰元まで届きそうな紫の髪が特徴。じっとりとした目つきと、何事にも無興味な瞳が、向き合う者には冷たく映りやすい。すっぴん幼子のきれいな肌なのもルーネと同じ。


<獄獣・黒騎士>

魔王マーディスの遺産と呼ばれる、魔物達の中でも随一の実力を持つ者達。タイリップ山地にて姿を現すも、その本懐は殆ど見せずに立ち去った。




【その他の登場人物】


<法騎士カリウス>

エレム王国騎士団所属の法騎士。第26中隊隊長。31歳。

"両剣のカリウス"の異名に似合い、二本の騎士剣を以って戦う。タイリップ山地の戦役にて、シリカ達と同じ任務を背負った。若く英気に満ちた顔立ちと、さらりと伸びた長い金髪、白銀の騎士鎧に小手とブーツという姿は、まさしく騎士物語に描かれる立派な騎士という風貌である。


<聖騎士グラファス>

エレム王国騎士団所属の聖騎士。

着物と袴、足元は草履、武器は刀という、騎士というよりは侍を彷彿とさせる出で立ち。黒く長い顎鬚、白髪頭に穏やかな老人の顔立ちだが、戦場に立てばその風格だけで、味方さえも圧倒する気迫を放つ。"猛将グラファス"の名が語るその戦いぶりは圧巻で、目にも止まらぬ刀さばきと、真空の刃を放つ技で以って、数々の魔物をなぎ倒していく。


<法騎士ボルモード>

エレム王国騎士団所属の法騎士。年齢不詳だが、それなりのお年のようだ。

"鉄人ボルモード"の異名は、全身を甲冑に包んだ風体と、仮面の奥からも感じられる厳格なオーラに由来するものであり、長いハルバードを武器にして数多くの魔物を討伐する豪傑である。タイリップ山地の戦役にて、シリカ達と同じ任務を背負うものの、想像を超えた強敵との遭遇によって落命した。


<ナイア=クロニクス>

ユースの母親。エプロン姿の良く似合う初老の婦人。

四十半ばの事実よりは僅かに若く見え、茶色の髪を髪飾りで一まとめにした姿は、出産を一度経験したにしてはまだまだ元気な女性という風格。穏やかな顔立ちだが、法騎士様を目の前にしても萎縮せず、堂々とした態度で息子がお世話になっている感謝を告げることが出来る、太い肝を持つ。


<オズニーグ=アイスウォニア>

テネメールの村出身の、絹織り職人。女房持ち。魔法都市ダニームに、ミューイの絹という自慢の商品を売り込みに行く過程で、ユース達と同行。ふっくら太った体格に、やや薄くなってきた頭髪という中年肌であり、鼻の下のふっさりとした髭は、今の自分に合わせて意図的に伸ばしているようだ。


<ラルガーブ>

タイリップ山地に潜む、野盗団の首領格。

高級な生地のチョッキに、手触りの良い貴族向けのズボンを着用しているが、野盗暮らしの中でそれらも色褪せており、勿体のない薄汚さを身に纏う。部下である野盗達を、自分の保身のために切り捨てるだけの冷血さはあり、猟銃を護身用の武器に逃亡を重ねる姿勢ばかりが目立った。最後には狸寝入りからアルミナを人質に取るなどの行動で、チータの怒りを買った。




【舞台設定】


<魔法都市ダニーム>

エレム王国とは繋がりも深い、国家の首都に相当する規模の大都市。魔法学の権威と名高い都であり、都市の中枢の担うアカデミーには数多くの魔法学者や、魔法使いが集っている。芸術品や装飾品の造詣にも深いこだわりを持つ都市で、歴史深い中で築かれた数々の文化は広い都市をまんべんなく彩っている。見た目にも美しく、訪問者の目にもいい都。


<テネメールの村>

ユースの故郷。エレム王国圏内の東の端に位置する村で、いわば田舎。風が心地よく、自然にあふれたのどかで優しい温かさのある村である。ミューイの絹という特産物が、広く愛される定評を持つ。


<タイリップ山地>

エレム王都と魔法都市ダニームの間に位置する山地。昔は両都市を繋ぐ陸路として愛された山道があったが、それらが海路で以って交易することが主になると、人通りも少なくなって獣道が多くなった。それゆえか野盗団の潜伏地となっており、騎士団とそれらがゲリラ戦を繰り広げる戦場となる。進軍してきた騎士や魔導士を迎え撃つための野盗の罠が数多く仕掛けられており、潜む魔物達の加勢もあって激しい戦いが繰り広げられた。

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